こども技研の総合学習系クラスであるガリレオ、カッシーニ、定期テスト対策ラボ等で扱う算数・数学は、このページでの考えを基本に構成しています。

数学ナビは、こども技研式の算数と数学の世界地図です
こども技研の基本理念の一つは「丸暗記より理解」です。
理解で進められるものを「丸暗記」しようとすると、大きく広がる枝葉まで、すべてを記憶する必要があります。
だけど、「理解」していると、枝葉へは自分が考えることで到着することができます。
算数・数学の全体図を見渡して、理解を少しでも広げるために、この数学ナビを作りました。
数学ナビの目的と使い方
学校の授業は、どうしても「今週の範囲」や「来週のテスト」に区切られます。目の前の課題に追われるのは、当然のことです。
だけど数学は、本来そういう学び方だけでは身につきません。
数学は、小学校の算数から高校数学まで、時間をかけて少しずつ積み重なっていく教科です。
テストの点は、その一時点を切り取ったに過ぎません。大切なのは、そこに至るまでの長い流れです。
・算数・数学が好きな子に
この先に何がつながっているのかを知ってほしいと思います。
全体を見渡すことで、今学んでいる内容の意味がはっきりしてきます。
・算数・数学が苦手な子には
どこでつまずいたのかを見つけることが大切です。
中学数学で壁にぶつかっている場合でも、その原因が小学校の算数にあることは珍しくありません。
戻るべき場所がわかれば、やり直すことができます。
保護者のみなさまには、お子さまの「今」だけで判断しないでいただきたいのです。
テストの点や学年の進み具合だけでなく、どこが積み上がっていて、どこで止まっているのかを見ること。
それが、長い目で見たときの、一番の手がかりになります。
【全体図】数学の世界を形づくる「4つのグループ」
この数学ロードマップは、実務経験をしている技術者としての視点から、数学という教科を「社会で必要なことからの逆算」で構成しています。そのため「『わかりやすく』=『効率よく』実力を身につける」ことに特化しています。
こども技研では、独自の解釈で、算数・数学の世界を大きく次の4つのグループに分けています。
まずは、お子さまが今どこを旅しているのか、全体図を眺めてみましょう。
- A. 生活の中の数字 = 目の前にあるものを「単位で数値化」して、ルールを知り、証明するグループ。
- B. 数と計算の基本 = 「数」とはなにかを理解し、基本的な計算を学ぶグループ。
- C. 数と計算の応用 = 四則計算を道具として、グラフや変化など「さらに様々なことに対応する」グループ。
- D. 数を読み解く = 大量のデータやグラフを読み解き、確率等で未来を「予測」するグループ。
それでは、それぞれのグループの詳しいロードマップを見ていきましょう。
【詳細】数学ロードマップ
A. 生活の中の数字
生活の中のものを数値化したり、形のルールを見つけて証明したりするグループです。
目の前にある日常(個数、長さ、広さ等)を「数値化」し、理解していく世界です。
ここで大切なことは「好奇心」と「観察力」、「思考力」です。
身の回りで実際に体験しやすい、数学を生活で感じやすい、大切なグループです。
- A1. 長さと時間の期(小1〜3):長さ・重さ・時間(単位:cm, m, g, kg, 時・分)
- A2. 形を認識する期(小1〜2):かたち・三角形・四角形(単位なし:見た目の形)
- A3. 図形と立体の期(小3〜4):面積・角・円と球・直方体(単位:cm², m², 度)
- A4. 図形を動かす期(小5〜6):合同・拡大縮小・体積・円の面積(単位:cm³, m³)
- A5. 図形のルールを証明する期(中1〜3):図形の性質・相似・円・三平方の定理(単位なし:論理)
B. 数の基本と四則計算
数学の「道具」である「数」を知るためのグループです。
幼児の頃は「個数を数える」ことがすべてだった「数(自然数)」が、「長さ」「重さ」「温度」のような「小数・分数(実数)」に広がります。
さらに、理系を進んでいくと、複素数、ベクトルへと広がります。
B5が必要になるのは一部理系のみですが、B4までは社会の中で役に立つ「数」です。
- B1. 自然数期(小1〜3):自然数の概念・四則計算
- B2. 小数期(小4〜5):小数の概念
- B3. 分数期(小5〜6):分数の概念
- B4. 実数期(中1〜3):正負の数、ルートの概念
- B5. 複素数・ベクトル期(高・代数・幾何):複素数(2乗するとマイナスになる数)、ベクトル(向きを持つ数)の概念
C. 計算の応用
Bで身につけた四則計算を道具にして、さらに様々なことに対応できる計算を学ぶグループです。
割合や比、比例などは、実生活で使えると便利です。
グラフや図形を使って理解を進めることは、パズルを解くような楽しみもあります。
中学生になると想像で進めることが増えてきますが、できるだけ実生活の中に落とし込んで考えることで、理解しやすくなります。
- C1. 割合・比の期(小4〜6):割合・百分率・比・比例・反比例
- C2. 基礎関数の期(中1〜3):一次関数・二次関数 y=ax²
- C3. 応用関数期(高・解析):数列・いろんな関数(指数・対数・三角関数:サイン・コサイン)
- C4. 微積分期(高・解析):微分と積分
D. 数を読み解く
「たくさんの数のまとまり」を表やグラフに「視覚化」して、わかりやすくするグループです。
最初は、表やグラフを作るところから始まり、徐々に表やグラフから読み取ることへと進みます。
読み取ることができれば、次に予測することへと進みます。
これまでとは違って、たくさんの数をまとめて考える必要が出てきます。
このグループは、確率、予測などで、しっかり使いこなすことができれば生活に密着します。
経済の状況や遷移につながるジャンルなので、文系であってもしっかり理解すべきジャンルです。
- D1. データを整理する期(小1〜3):表・棒グラフ・折れ線グラフ
- D2. データを読む期(小4〜6):平均・場合の数
- D3. データを深く読む期(中1〜3):確率・箱ひげ図
- D4. データから予測する期(高・確率・統計):データの分析・統計的な推測
