こども技研 First Labでは、すべての研究員(こどもたち)が “ラボネーム”(いわゆるコードネーム) を使って活動します。 これは単なるニックネームではなく、自分で選ぶ「研究員としての名前」です。 今回はラボネームを使う理由について紹介します。
1. 自分で描く「研究員としての自分」
こども技研では、子どもたちは「生徒」ではなく「研究員」として活動します。 そのスタートとして、自分自身をどう名乗るかを考えるところから始まります。
「日常の自分=本名」、「こども技研における対外的な自分=ラボネーム」です。
好きなもの、憧れ、理想の自分をヒントに、ラボネームを考えることは、 学びへの第一歩であり、自分で自分を定義するという小さな自己表現でだと考えています。
また、自分で名前を選ぶことで、「ただ参加している」のではなく「自分がこの場の一員である」という意識も芽生えてくれることも願っています。
こども技研に所属する間は、自分はずっとそのラボネームの研究員です。
言わばラボネームでの自分は、『本名とは別の、未来の自分の新しいアイデンティティ』です。
小さな子供たちが目標を決めて努力を続けるのはとても大変なことです。大人でも継続して努力ができる人は限られているのではないでしょうか。
ラボネームがこどもたちにとって「未来に向けて一歩を進めるための励み」、「未来を見失わないための灯台」になればと考えています。
2. プライバシーを守り、安心して活動できる仕組み
こども技研では、研究成果や活動の様子をWeb上で発信することがあります。 その際、ラボネームを使うことで、実名を公開せずに安全に表現することが可能になります。
あまり人前にでたがらない子や人前に出ることが苦手な子でも、「ラボネームでのもう一人の自分」でなら外に向けて発信しやすくなるのではないでしょうか。
誰かに自分の考えや成果を見てもらう、聞いてもらうという体験は、自信や表現力につながっていきます。
3. 「名前を持つこと」で生まれる誇りと責任
ラボネームは、ただのコードネームではありません。 一人ひとりが「この名前で研究する」という意志を込めて選んだ、大切な名前です。
だからラボネームは子どもたちにとっての「研究員としての顔」となります。
大人は職場やと公的な場と家庭とを意識して、自分という存在を使い分けることができます。
ですが、こどもは学校も家庭も公の場も、あまり切り替わりを意識することがないように思います。
ラボネームで活動する時は「自分で考えて、自分で決めて、自分で行動する時間」です。その切り替わりが自然にできるようになればと思います。
またWeb上の活動報告は、今までの生活では出会うことのない人からも見られます。時にはメッセージをいただくこともあるかもしれません、そうした「学校や家庭以外の人との接点」(実際に会うことはありませんが)ことは、きっといろんなことへのチャレンジへの意欲につながるでしょう。
おわりに
ラボネームが、漫画やドラマのような(人によっては「幼稚」、「バカみたい」と言われそうな)フィクション的設定であることはわかっていますが、子どもたちにとって良さそうなことであれば、たとえそれが子供っぽいことであっても、こども技研の大人はガチで実行します。
努力が得意な人は、若い頃から「夢ノート」や「人生設計ノート」を書いて、そのように進んでいけるのかもしれません。
だけど、私のような凡人は、日々のいろんなことに流されて、すぐに目標を見失ったり、努力がしんどくなったり面倒になったりします。
そんな時に前を向くきっかけや元気をくれるのは映画や本、ドラマや漫画・アニメです。
「まだあまり本や映画にはふれあったことがないような小さな子どもたちに、前向きになるきっかけを与えることができることってなんだろう?」
そんなことを考えて、こども技研では、今までの学校や塾では取り入れていないようなことを取り入れています。その一つがラボネームです。
こども技研 First Labでは「名前を持つこと」からすでに学びが始まっています。 ラボネームは、子どもたちが主体的に学び、安心して挑戦し、自分を表現していくための、小さいけれど大切な仕組みです。
こどもたち一人一人が、自分の研究員としての名前とともに、一歩ずつ探究の旅を進んでいけることを、こども技研は本気で願っています。

ラボネームと本名のつかいわけ
ラボネームはMH,の時間、それに外部に向けて発表する際に使います。
MHの間、部屋に存在する全てのメンバーはラボネームで呼び合います。
敬称は不要です。海外風に、スタッフを含め「ラボネーム」のみで呼び合うことになります。
所長の私のラボネームは「FINDER」です。だからこどもたちから「ファインダー」と敬称なしで呼ばれることになります。(書いている時はまだ正式オープン前なので未来形です)
MH以外のFLやOP等の時間は、日常と同様に、本名や愛称など「その子が呼ばれたい呼称」で呼び合います。
私だと「げんぞうさん」と呼ばれることになるでしょう。
※First Lab(こどもの部)の場合です。Re:Lab(大人の部)は別に記載します。
※こども技研には「先生」はいないので、誰も「先生」とは呼ばれません。これはFirst&Re:Lab共通です