「サイエンス」や「自然科学」って聞き慣れた使い慣れた言葉だけど、ホントの意味はなんだろう?
自然科学とかnatural scienceなどと考えているときにふと疑問に思いました。
まずは日本語で自然科学を調べてみると、
自然現象を対象とする科学。自然界において本質的に重要な現象を見出し,現象の把握に有効な概念を確立し,現象を支配する法則を発見する。これにより多様な自然現象間の相互関連を明らかにし,また未発見の事物や現象を予言する。さらに観察,観測,実験,測定を行う。研究の典型的方法は,仮説を立て,推論し,実験的または理論的に検証する過程をふむ。対象とする自然現象の種類に応じて物理学,化学,生物学,天文学,地質学などに分類される。さらに,工学,農学,医学など自然の現象,概念,法則を基礎として人間,社会のための応用面に重点をおくものも,自然科学に含まれる。
ブリタニカ国際大百科事典
なるほど。だけど自然科学はおそらく元は英語です。念のために次に英語のscienceです。
science – knowledge about the world, especially based on examining, testing, and proving facts
ロングマン英英辞典
ああ、なるほど。scienceだけでも自然科学と似たような意味なのですね。日本語の科学は狭い範囲なのでかなり違うようです。サイエンスという言葉だけでこのサイトの趣旨にバッチリです。
ひょっとして自然の意味も日本語と英語では違うのかと思ったので、ついでに調べてみました。自然科学は英語でnatural science、そのnaturalのもとnatureを。
nature – everything in the physical world that is not controlled by humans, such as wild plants and animals, earth and rocks, and the weather
ロングマン英英辞典
やっぱり!
自然というと山、海、川を思い浮かべる私ですが、natureは人間が制御できないことすべて、もっと範囲が広く定義の方法が全く異なるようです。
日本人であれば「自然」は「もとからあるもの」というニュアンスですが、おそらく英語圏の人であれば「神が作ったものすべて」なのでしょう。
もしかするとこの根本的な定義の違いが思想に現れ、自然は自分たちのものだから手を加えることを厭わないと考えるか、大切に共存していかなければと考えるかの違いかもと思いました。
話がそれてしまいましたが、このこども技研の自然観察のジャンルは、子どもたち向けの理科に近い、地方では身近なものを扱います。
今後、身近な事柄の写真と日記のようなものをお届けする予定です。
子どもたちがひとりでも理科を好きになってくれたら。このことがこのサイトの願いです。