今回は、「カメラとレンズの仕組み」のまとめとして、実際に撮影するときに設定を変えるための早見表を載せます。
最初に「超まとめ」、その下に詳細へと続きます。
カメラ設定早見表
やりたいこと別に、どんな設定をすればいいかをすぐ確認できます。くわしい内容は、それぞれの投稿で解説しています。
やりたいこと | 主なカメラ設定・工夫 | 関連投稿リンク |
---|---|---|
背景をぼかしたい | F値を小さく(開放)/望遠レンズ/被写体に近づく/背景を遠ざける | F値ってなに? |
写真を明るくしたい | ISO↑/F値↓(開放)/シャッタースピード↓(遅く) | 露出のしくみ |
動きを止めたい | シャッタースピードを速く/明るくするためにISO↑やF値↓を併用 | シャッター速度 |
暗い室内で撮りたい | ISO↑/F値↓/シャッタースピード↓(必要に応じて三脚も) | ISO感度 |
色がおかしい… | ホワイトバランスを調整(プリセット or ケルビン値指定) | WBってなに? |
ピントが合わない | AFモード(シングル/コンティニュアス)/手動ピント/ピント位置の確認 | ピントのひみつ |
背景をぼかしたい
背景がふんわりぼけた写真は、被写体を引き立てることができます。雰囲気もあって魅力的ですよね。
そんな写真を撮るためには、被写界深度(ピントが合う範囲)を浅くするのがポイントです。
- F値を小さく(開放)する
- 焦点距離の長いレンズ(望遠)を使う
- 被写体に近づく
- 背景をできるだけ遠ざける(カメラ〜被写体:カメラ〜背景の比を大きくする)
TIPS
背景がごちゃごちゃしているときでも、ぼかすことで主役が引き立ちます。
近づきすぎるとピントが合いづらくなるので注意しましょう!
写真を明るくしたい
暗く写ってしまった写真は、どんよりして見えることがあります。
明るく撮るには、「ISO感度」「絞り(F値)」「シャッタースピード」の3つを調整します。
- ISO感度を上げる(明るくなる/ノイズが増える)
- シャッタースピードを遅くする(光を受け取る時間が長くなる)
- F値を下げる(絞り開放で光を多く取り込む)
TIPS
細かくいうと、
1. ノイズが気にならない程度までISO感度をあげる。
2. 手ぶれしない範囲でシャッタースピードを遅くする。 の順です。
被写体が静止しているなら三脚があると、さらに幅が広がります。
動きを止めたい
走る人や動くものを止めて写すには、シャッタースピードを速くするのが基本です。
- シャッタースピードを速くする(1/1000秒など)
- その分、ISO↑/F値↓で明るさを確保
TIPS
普段から「このカメラだとISOxxxxまでノイズは気にならない」という感覚を掴んでおきましょう。
可能な限り止めたい時は、ISOをこの許容上限まであげてからシャッター速度をあげましょう
連写モードを使うと、決定的瞬間がとらえやすくなりますが、あとで大変かも。^ ^;
暗い室内で撮りたい
暗い室内では、光が足りずにブレたりノイズが出たりしがちです。
- ISO感度を上げる
- F値を下げて光を取り込む
- シャッタースピードを遅くする(ぶれに注意)
TIPS
このあたりすべてISO感度が関係します。自分が許容できる各カメラのISO感度を知っておきましょう。
許容限度は、画面で見るのと印刷するのとでも違うので気をつけましょう。
色がおかしい…
写真が「黄色っぽい」「青っぽい」など、見た目と違う色になるときは、**ホワイトバランス(WB)**の調整が必要です。
- WBをプリセット(晴れ/曇り/蛍光灯など)から選ぶ
- マニュアルで色温度(ケルビン)を設定する
TIPS
複数の光源(屋内照明+窓の光など)があると、オートWBが迷うので手動が無難です。
手間がかかりますが、RAWで撮っておけば、あとでWBの変更もできます。
ピントが合わない
ピントが合っていないと、どんなに明るくてもボケた印象になってしまいます。
- AFモード(シングル/コンティニュアス)の確認
- ピント位置(顔・目・主役)をしっかり指定
- マニュアルフォーカスに切り替えるのもOK
TIPS
スマホなら、タップでピント位置を指定できます。
カメラの設定で「顔認識」「瞳AF」などがあれば活用してみましょう!
AFもMFも一番は慣れです。たくさん撮って慣れましょう。
おわりに
「なんとなくうまく撮れない…」というとき、このページに書いてあることを思い出してみてください。
最初は細かい設定が難しく感じるかもしれませんが、「やりたいこと」から覚えると、写真がどんどん楽しくなるでしょう。
必要に応じて、それぞれの個別解説ページも見てくださいね😊
