
カメラって、どうやって写真を撮っているのでしょうか?
ただシャッターボタンを押すだけで、目の前の景色がパッと記録されますが、その中ではちゃんとしたしくみが働いています。
カメラは、光をコントロールして形にする道具です。
そして、カメラの中を光が通っていくとき、順番に大切なパーツを通過していきます。
今日は、その光の旅をたどりながら、カメラのしくみを見ていきましょう。
レンズ:光をあつめる範囲を決めてピントを合わせる
まず、最初に光が通るのが「レンズ」です。
レンズは、外の光を集めて、1か所に集めるはたらきをしています。
ピントを合わせるしくみも、ここにあります。
レンズの位置や形を変えることで、どの距離にピントを合わせるか、どのくらいの範囲を撮影するのかが決まるのです。
絞り:光の量をコントロールする穴
次に光が通るのが「絞り(しぼり)」です。
レンズの中にある穴で、穴の大きさを変えることにより、光の量を調節します。
絞りの穴が大きいとたくさん光が入って明るく写りますが、背景がぼけやすくなります。
逆に、穴が小さいと全体にピントが合いやすくなりますが、暗くなります。
難しいことをはおいといて、この2点だけなんとなく覚えておいてください。
シャッター:光を通す時間を決めるカーテン
その次にあるのが「シャッター」です。
シャッターは、どれくらいの時間だけ光を通すかを決める、ふたのような部品です。
シャッターが一瞬だけ開いて、光が中に入り、すぐに閉じる。
この時間が「シャッタースピード」と呼ばれていて、動きを止めたり、ぶらしたりと、写真の表情に影響します。
センサー:光をうけとって写真にする場所
光の旅の最後にたどりつくのが「センサー」です。
ここが、光をキャッチして電気の情報に変える場所です。
むかしのカメラではフィルムがこの役割でしたが、今のカメラではこのセンサーが、写真を「記録する」中心になっています。
カメラは、「レンズ → 絞り → シャッター → センサー」という順番で光を通して、1枚の写真をつくり出しています。
これらの部品は、ふだん意識しないかもしれませんが、それぞれが大事な仕事をしています。
次は、「ピントってどう合うの?」というテーマで、レンズのもう少し深い話を探ってみましょう!