【こども技研web写真教室】ピントってどう合うの?

この図はAIに描いてもらった適当な図です。
ガチな図はニッコール千夜一夜などをご覧ください。
本物は美しいです。

 写真を撮るとき、「ピントが合ってる」「ぼけてる」って言いますよね。
 でも、そもそも「ピントが合う」って、どういうことなんでしょう?
 今日はそのしくみを、やさしく研究していきましょう。


ピントってなに?

 ピントが合っていると、写真がくっきり見えます。
 でも、ピントがずれていると、全体がぼやけたり、手前がぼけて奥が見えたり、逆になったりしますよね。
 それは、光が“ちょうどいい場所”に集まっているかどうかが関係しています。


たとえてみよう:虫めがねと光の点

 虫めがねで太陽の光を集めたことはありますか?
 紙にあてると、小さな明るい点ができますよね。
 この「光が集まる場所」が、まさにピントが合っている状態です。

 でも、虫めがねを近づけたり遠ざけたりすると、点がぼやけたり広がったりします。
 それは、ピントが合う位置がずれてしまうからなんです。
 虫眼鏡で太陽の光を集める時で言うと、点が小さくなって一番熱そう!になった時がピントが合った状態です。
 カメラも同じ。レンズに入った光が、ちょうどセンサーの上に集まるようにピントを合わせているんです。

虫眼鏡で日光を集めてみる
一眼レフレンズのピントリングを手で回してみる
虫眼鏡を前後させるのと似てるでしょ?

距離が変わると、ピントもずれる

 近くのものを見るときと、遠くのものを見るときで、ピントを合わせる位置は変わります。
 だから、カメラでは「ピントリング」という部分を回して、レンズの位置をちょっとずつ動かしてピントを調整しています。


カメラが自分でやってくれる:オートフォーカス(AF)

 最近のカメラやスマホでは、ピントを自動で合わせてくれますよね。
 それが「オートフォーカス(AF)」というしくみです。
 カメラは、レンズを少しずつ動かしながら、どの位置が一番くっきり見えるかを調べています。
 顔を見つけてピントを合わせたり、画面をタップして「ここ!」って教えたりもできます。


やってみよう!ピントで印象が変わる?

 同じ場所を、ピントの位置を変えて撮ってみてください。

・近くのものに合わせると、背景がぼける

・遠くのものに合わせると、手前がぼける

 どこにピントを合わせるかで、写真の伝わり方がぜんぜん変わるんです。


まとめ:ピントは「見たい場所をきめるしくみ」

 ピントが合うというのは、見たいところに光を集めること。
 それがうまくいくと、写真の中で「ここを見てね!」というメッセージがはっきり伝わります。
 カメラにまかせてもいいし、自分でじっくり調整するのも楽しいですよ。


 次は、「レンズの焦点距離と画角」のお話です!
 ピントだけじゃなくて、どれくらいの広さが写るかも、レンズのひみつなんです📷