カテンソウ、花点草と書くようです。
春先に小川の土手や、田畑の畦道で見ることができる、まあ雑草です。
多分ふつうのひとは、全く気に留めないでしょう。^^;
もうちょっと寄ってみます。
カテンソウには雄花と雌花があり、パッと見て花のように見えるのは雄花です。
私にとってカテンソウといえば、数年前に亡くなられた植物写真家の埴沙萠さんです。
NHKスペシャル「足元の小宇宙」では、素敵な映像を見せて頂きました。
その中で紹介された、このカテンソウ。花粉の受粉を他の花のように昆虫に頼まず、自分で行います。
上記、NHKの番組では埴沙萠さんと番組スタッフの素晴らしい映像がありましたが、それにくらべるとしょーもない写真で申し訳ないのですが・・・
上の写真、ところどころ赤い花が白くなっているのがわかります。
そこをもう少しアップで。
マクロ撮影なのでわかりにくいと思いますが、一つひとつの花はとても小さいのです。
老眼の始まった私の目だと、肉眼ではよく見えない小ささです。
手が一本伸びているように見えます。
ここ、もとは他の4つのように丸まっています。それがあるとき「ピンッ」と弾けて上の写真のように伸びます。
指が5本あって、その1本ずつを「ピンッ」「ピンッ」と開いていく感じです。
その時、掴んでいたかのような花粉を飛ばします。
植物ですがゆっくりではないのです。ホントに指を弾くように「ピンッ」と。おそらく肉眼だと殆ど見えない速さだと思います。
埴沙萠さんが「ピッチングマシン」と読んだこの動きを、NHK撮影班は見事なスーパースロー映像で見せてくれます。
この動きは動画で見るのが一番です。
私のような写真より、ぜひメディアでどうぞ。
カテンソウのこの動きの映像はもちろんですが、見つめる埴沙萠さんの笑顔がしびれるほど素敵なのです。(*^^*)
さて、話を戻して・・・
この指が開く前はこんなふうです。
一つ開くと、
かわいいですよね。(*^^*)
カテンソウの花で検索すると、5本とも開いたものが大半です。
だけど、途中がよく分かるこんな写真を紹介したかったのです。
植物って不思議です。
どう進化してこんな構造を作ったのでしょう。
これって途中の形態はあるのでしょうか?
それと・・・この花、ツボミっていつ? ^^;
撮影は兵庫県丹波市。のどかで自然豊かなところです。食べ物も美味しいのでみなさまぜひぜひ。^^