
昨年、2024年の出生数は約68万人だそうです。
私の学年、1967年の出生数は約194万人ですので、半分以下になっています。
60年近く前で、一昔前になりますからそのくらい違うこともあると思います。
・・・ですが、ここ数年での出生数の減少が気になりました。
こども技研は小学生から対象ですので、小学校の児童数がこれからどのくらい変化するかを予測してみました。
使うのは小学生レベルの算数のみです。
全国の児童数
最初に、現在2025年のデータはまだ確定されていないので、2024年度の児童数を調べてみます。
表にすると次のようになります。
学年 | 児童数(人) |
---|---|
1年 | 960,000 |
2年 | 980,000 |
3年 | 995,000 |
4年 | 1,000,000 |
5年 | 1,005,000 |
6年 | 1,005,000 |
合計 | 5,945,000 |
全児童数は約595万人ですね。
次に現在の1年生が卒業した後、2030年度の児童数の予測です。
「予測」といってもすでに出生しているので、ほぼ正確な数値です。
先ほどの表に列を追加します。
学年 | 2024年度 児童数(人) | 2030年度 児童数(人) |
---|---|---|
1年 | 960,000 | 670,000 |
2年 | 980,000 | 690,000 |
3年 | 995,000 | 715,000 |
4年 | 1,000,000 | 730,000 |
5年 | 1,005,000 | 755,000 |
6年 | 1,005,000 | 770,000 |
合計 | 5,945,000 | 4,330,000 |
合計を見ると、2030年度は433万人になることがわかります。
児童数の割合を計算すると、
4330000 / 5945000 = 約72.8%
つまり、6年間で30%近く減少することになります。
今、この数値は、このブログを書きながら調べて計算しています。
正直いって、この数値は衝撃でした。
小学生に関する様々なことが、6年後に約30%減少する。
業界によっては身震いするような数値です・・・って、こども技研もそうですけど・・・(>_<)
これは、日本全国でのデータです。
次にこども技研のある小野市のデータで比較してみます。
小野市の児童数
一気に、比較の表へいきます。
学年 | 2024年度(実数)児童数 | 2030年度(予測)児童数 |
---|---|---|
1年 | 360 | 300 |
2年 | 373 | 310 |
3年 | 386 | 321 |
4年 | 388 | 323 |
5年 | 390 | 324 |
6年 | 386 | 321 |
合計 | 2,283 | 1,899 |
全国の時と同じように計算すると、
1899 / 2283 = 約83%
全国の約27%に比較すると約17%と若干減少はゆるやかなようです。
こども技研としては、少しだけほっとしました。
最後に
もちろん、出生数を増やすような力は、こども技研にはありません。
社会を変える力もありません。
今回のこの投稿は、
「なんでだろう?」と思ったら、自分で調べて、考えてみる
という、こども技研のスタイルを大人が率先して行っている、それだけのことです。
こどもたちは、大人では気にもかけないことに疑問を持つこともあるでしょう。
それは、今しか感じない疑問です。解決するのは今しかない。
そんな小さな探究心を大切にすることが、こども技研がこどもたちに伝えたいことです。
自分の目で見て、自分の頭で考える。そして自分で決めて、自分で行動していってほしいのです。
そう言っている私も、調べたあとは考えねばなりません・・・
出生数が減ることに対する私の考えは、
「コンパクト化のゴールを、現実を見据えてしっかり描いて、少しずつそこへ近づいていく必要がある」です。
他の先進国を見ても、多くの国で出生率は低下傾向が続いています。
ライフスタイルや価値観の多様化が、その背景にあるのかもしれません。
こう考えると、日本も人口が減少することを前提として未来図を描くべきではないかと思います。
年金が破綻しないという前提にしたくて、希望的観測に寄った甘々の人口予測をしている場合ではないでしょう。
かつての状況がずっと続くと思い込んで、現実を見ないふりをしてはいけません。
今のままで大丈夫だと思っているうちに、時代は確実に変わっていきます。
日進月歩の技術に携わる方たちは、そのことを日々、実感しているはずです。
このブログを読んでいるみなさまも、ここ数年での食料品や外食の価格上昇にはお気付きだと思います。
今日と同じ明日がずっと続くわけではないということを、大人の私たちがしっかり受け止める必要があると感じました。
そのことを受け止め、考え、動き出すのは、まず私たち大人の責任ではないでしょうか。