小学校算数の学習内容の体系的整理

 前回の理科に引き続き、小学校算数を体系的に整理してみます。

小学校算数 学習内容の体系的一覧表(学習内容別)
学年\内容整数小数分数図形(平面・立体)単位データ・グラフ
1年生・たし算
・ひき算
基本的な図形の認識・時計(時、分)
・長さ
・かさ
2年生・九九概念の導入・三角形(直角三角形)
・四角形(長方形、正方形)
・長さ(m, cm, mm)
・かさ(L, mL, dL)
表とグラフの導入
3年生・かけ算
・わり算
・不等号
・余り
導入導入・三角形(二等辺三角形、正三角形)
・円と球の導入
・長さ(km)
・重さ(t, kg, g)
・表
・棒グラフ
4年生・たし算
・ひき算
・かけ算
・わり算
・概数
・同分母の比較
・加減算
・台形
・平行四辺形
・ひし形
・直方体, 立方体の導入
・角度(度)
・面積(cm2, m2, km2, a, ha)
・折れ線グラフ
・座標
5年生・通分
・約分
・(異分母分数の)たし算ひき算
・図形の合同
・正多角形
・円周, 直径
・体積(cm3, m3)
・速さ(時速,分速,秒速)
・単位あたりの大きさ
・比例
・割合
・奇数, 偶数
・倍数, 公倍数, 最小公倍数
・約数, 公約数, 最大公約数
・平均
6年生・たし算
・ひき算
・かけ算
・わり算
・図形の拡大縮小・一次方程式
・組み合わせ
・中央値, 最頻値, 代表値
・ヒストグラム
・比
・反比例

 教科書のカリキュラム作成資料ではもっと細かく分類されていますが、ここでは理科に繋げるために必要な分類に絞っています。

 小学生も忙しいです。
 4年生くらいから一気に負荷があがることがわかります。これはしんどいです。

 だけど、これを「しんどそう」と感じるか「おもしろそう」と感じるかで、あとが全然変わるでしょう。
 「やらなくちゃ(義務感)」、「やらされる(強制)」より、「やってみたい(好奇心)」からするのがいいですよね。
 学校とは違う、恵まれた環境のこども技研なので、一人ひとりに寄り添いながら、少しでもこんなことを考えながら進めます。

 これで学校での算数の進み方もわかりました。
 次回、理科と関連づけてみます。

前回に続きAIに描いてもらいました。なかなか大胆なコンパス使いに惚れ惚れします。いいぞ、いいぞー!笑

 あ、今気がつきました。これ、コンパスじゃなくてディバイダーやん。(>_<)

memo

 この表を見て

「算数は一度遅れたら取り返すのできないのでは?」
「だから塾へ行かせなくちゃ」

と思う方がおられるかもしれません。

 だけど私はそうは思いません。逆に「こどもが授業中しっかり集中して考えることができるようにしないと!」と考えます。
 だから、学校の後いっぱい遊んで、しっかり食べて、しっかり寝ることができるように考えます。

 みなさまは1日にガチで集中できるのは何時間ですか?向き合ってるだけの薄い集中じゃなくて、他のことが見えないくらい集中した時間です。自分にとって高い壁を乗り越えるには、乗り越えるだけのエネルギーが必要で、足りなければその時は壁を越えられません。

 私は集中できた時間は、20代後半の最も元気な時でも10時間くらい(勤務時間は13時間くらいとして)でした。毎日続けるならこれくらいが限界だったと思います。
 栄養ドリンクのCMで「24時間戦えますか?」と唄われていた激しい時代の世代ですが、いくらがんばってもそれくらいです。まだ昭和であった子供の頃ならせいぜい4,5時間くらいだったでしょうか。小中学校では授業中とても集中していたと思います。おもしろかったのです。学校で6時間を過ごしたら、ガチで集中できる余裕なんてほぼもうなかったと思います。
 それに成長は睡眠時に行われます。記憶の定着も睡眠時です。集中して壁を越えたら、しっかり睡眠をとった方がいいように思います。

 塾を否定しているのではありません。塾でもしっかり集中できて夜も寝ることができれば、プラスになるのは間違いないでしょう。

 要はどれだけ集中しているか、です。

 お子様は学校の授業で集中していますか?塾で集中していますか?
 もし集中でできていないならなぜなのでしょう?どうすればよいのでしょう?それは一人一人違うはず。
 我が子のことを一番気にかけているのは、親であるみなさまです。
 子供が子供でいる期間はあっという間です。毎日を大切になさってください。

 少し話を戻しますが、小学校の算数くらいは遅れてしまっても、集中力さえあれば後から十分取り返すことができます。人生、始めるのに遅すぎるなんてことはあまりないように思います。