フリースクール型探究&学習ラボ

「自分のペースで、世界を見つめてみよう。」
Voyagerは、学びの形に縛られず、”続ける力”を静かに応援する、フリースクール型探究&学習ラボです。
■ 対象
- 小学4年生〜中学3年生(義務教育4〜9年)を対象とした、フリースクール型の平日日中のクラスです。
- 探究や創作、科学的なこと、芸術的なものごとに関心を持つこどもたちが対象です。
- 新規入塾の方は、入所審査・学力審査があります。(学力は目安として確認しますが合否には関係ありません。好きなこと、集中力、好奇心、人柄等を重視します)
■ 総合方針
- 子ども自身の興味や関心を出発点とします。
- 学校の教科学習も尊重し、理解を深める機会を設けます。
- 教室の内外での観察や交流も重視し、現実と学びをつなげます。
- 思考力・創造力・観察力を養い、学びを社会へ広げます。
- 目標は、自ら考え、行動できる人になることです。
■ 教室のスタイル
- 探究・創作・学習を軸に、それぞれが自分のテーマに取り組みます。
- 理科・算数・国語・英語などの教科学習も必要に応じて行います。
- 理解を深めながら、思考や表現へとつなげていきます。
- アートやデザイン、映像、プログラミングなど、制作的な活動も自由に取り入れることができます。
- 学年の区別はなく、年齢や得意分野をこえて学び合います。
- 互いに教えたり、刺激を受けたりしながら、自分のペースで学びを広げていってください。
基本的に、小学生はCuriosity&Discoveryクラス、中学生はEndeavourクラスに準じます
■ 自宅と学校以外の居場所
所長の私は、高校1年生の時に数ヶ月、学校へ行けなくなったことがあります。
高校生という半分大人の時期に学校へ行けなくなったのですが、自分では行けない理由がわかりませんでした。
たしかに、慣れない環境で少しずつのストレスは感じていました。
しかしそれが、朝、起きることができないほどになりました。
その状態は1週間ほど続き、屋外に出れるようになって「さあ学校へ行こう!」と思っても、次は駅の改札を通れないのです。
そんな時に救われたのが、当時所属していたボランティア活動の拠点、公民館でした。
駅に入れなくても、そこへは行けたのです。
ずいぶん長い期間、そこで時間を過ごしました。
周りの方には、「どうしたんやろ?」と思われていたのは間違いないと思いますが、温かく見守ってくださった大人の方のおかげで、いつのまにか学校へも行けるようになりました。
それから十年以上たち、いい大人になってようやく、行けなかった理由を言葉にできるようになりました。
それまでは、本当に理由がわからなかったのです。
一つひとつ気になることはあっても、それが心だけでなく身体にまで影響するとは思いもしませんでした。
小学生の時期に同じようなことが起こった我が子(今は大きくなりました)に聞いても、「その時は全然理由がわからなかった」と言います。
ここにその理由を書かないのは、理由がわかったところで解決できることではないからです。
社会で生きるなら、「慣れる」か「強くなる」しかないことだったのです。
そんな対処法は、あっても意味がありません。できるなら、すでにやっているのですから。
それよりも、「子どもがあたたかく過ごせる居場所をつくる」ということを伝えたいのです。
「自分自身で成長する時間を過ごせる場所」が必要だと考えるのです。
「学校へ行きたい、行かなくちゃ」と思うのに行けなかった私には、自宅にいることはダメでした。
それなりの年齢でしたので、何もしていないように感じたのです。
自宅でなく学校でもない、もう一つの場所があったことにとても救われました。
だから、一つのケースとして、そうした子供には、もう一つの居場所をつくることが、周りの大人ができる最も大きなことのように思います。
私にも生活があるので、完全なボランティアという形にはできません。
それにボランティアの経験から「無償では継続が難しい」ということをよく理解しています。
「タダだから」とそれにのっかってくる、心無い人たちがいるのです。
いろいろと試行錯誤しましたが、塾や研究所的な教育の要素を付加価値として、それに見合った料金をいただき、居場所づくりを続けていきたいと、今は考えています。
💰 料金と時間割
とてもフレキシブルな時間割を設定しています。
回数の追加もできますが、追加回数と料金には上限を設けています。
これは、「あまり高額な料金にしたくない」ことと「ここは居場所の一つだけど、ずっとここだけにいてはいけない」意味を込めています。
時間帯はVoyagerのものだけでなく、Discoveryの時間帯もOKです。
できる限り個々のこどもにあった仕組みを取りますので、お気軽にご相談ください。
■ 教室名の由来
Voyager(ボイジャー)は、アメリカの宇宙探査機の名前です。
Voyager1号とVoyager2号は、いずれも1977年に地球を出発しました。
この探査機たちは、木星・土星・天王星・海王星を観測し、ついには太陽系を飛び出して、星と星のあいだへと旅を続けています。
現在はVoyager1がおよそ170AU (※1)、Voyager2が141AUという、途方も無い遠くにいて、今も1年間に約5億km(!)の速度で旅しています。
Voyagerたちは、どこまで進むのか、どこにたどりつくのかもわからない、長く静かな旅をしています。
それはすべて、人類の「もっと遠くを知りたい」という思いから始まっているのだと思います。
「知りたい」ということは、学びの本質です。
誰かに教えてもらうだけではなく、自分で考え、進んでいく——
Voyager は、「地球史上、最も遠くへ行った探査機」です。
そして今もなお、遠くへ遠くへと飛び続けています。
このクラスの “Voyager” という名前は、「自分で学び続ける」ための旅のはじまりとして、この探査機たちを由来としています。
※1) 1AU = 1天文単位 = 地球から太陽の距離 ≒ 約1億4,960万km。つまり、Voyager1は約253億kmの彼方を、今も旅しています。2025.10 現在

