大人は「働き方改革」といって8時間労働を守ろうとしているのに、なぜ子供には「学び方改革」がなく、学校で8時間ほどを過ごしたあと、もう寝ていてほしいような20時、21時とかまで塾に行かされるのでしょう。

 考えてください。
 学校で8時間近く過ごして、その後にまだ塾へやらされるのは、社会人で考えると仕事が終わってからまた別の仕事をするようなもので、ダブルワークで過労死ラインです。なのになぜ子供なら大丈夫だと思われてしまうのか。

 それは、そうした大人は、「こどもたちは学校でただ時間を過ごしているだけ」、「こどもたちは学校では成長できない」と考えているからではないかと推測します。だから学校が終わってから何かをしなければいけない、と大人は考えているのではないでしょうか。

 その根本には「子供たちは自分では何もできない。大人がさせなければならない」という考えが見えます。

 そうじゃないだろうと、声を大にして言いたいのです。

 人は本能として好奇心を持っています。
 子供たちの「楽しい気持ち」を大切にすれば子供たちは自分で学びます。

 大人がしなければならないことは、

「こどもたちの好奇心の芽を摘まない」
「こどもだけでは見えない世界を見せる」
「自分で学ぶ方法を伝える」
「見守り、共感し、励ます」

ことではないでしょうか。

 自分から学ぶことができれば、学校の授業は「教えてくれる先生がいる」、「とてもよく考えられた教科書がある」というとても素敵な学びの時間と空間になります。

 学校の時間を大切にし、友達と遊び、帰ったら家族と時間を過ごし、家の手伝いをして、夜は早く寝る。それがこどもではないかと考えています。

 生命は有限です。だから言ってみれば時間を使うということは命を消費することです。
 だから、あっという間に通り過ぎてしまう、こどもたちがこどもである時間を大切にしたい。

 企業が一生養ってくれる時代は終わりました。今は自分の能力を磨き、自分で生きていかなければならない時代です。

 こどもたちの学び方を考え直し、限られた時間を有意義に使う。
 勉学だけでなく、人としての基礎能力と、人としての幅を養う。

 こどもの時間には、そんなことが大切なのではないでしょうか。
 こども技研はファイナルミッションを達成するために大切なことは何かを考え続けます。

受験を必要以上に過大重視する視点は、

大人が、
子どもの大地を広げることを考えず、
まだ成長していない子供の
小さな畑に無理に種を蒔き、
多すぎる肥料を撒いているようです。

ただテストで吐き出すだけのために、
10代の大切な時間とエネルギーを使って、
ひたすら解答という情報を詰め込む。

テストでなければ、本を見ることができ、
本をひらけば、
そこに答えはあることなのに。

大人なら、そんなことをしなくても、ただ調べれば済むだけのことなのに、
こどもはそうしなくてはならない。

そうしたことには、いろいろと無理があるから、
こどもによっては、
何かにあたったり、
自ら成長を止めようとしたり、
収穫後に枯れてしまったり、
時に命を断ったりする。

将来、いっぱいの実がなるように、

子どもたちは、
自分の手で、
自分の心の中の大地をいっぱい耕して、
広い広い畑を作る、

大人は、
子どもだけでは見ることができない世界を見せて、
子どもだけでは作ることができない環境を作り、
手が届くところから見守り、
子どもたちの努力を喜び、
子どもたちの気持ちに共感し、
真っ白な気持ちで一緒に感動する。

そんなことが大切なのではないかと、
こども技研は考えています。

子供たちが、どんな未来にも役にたつ、
生きていく力を身につけるために。

学ぶって楽しい!

『学ぶって楽しい!』

 この気持ちが学びの本当のスタートです。

『楽しい!」
続けてたら成長してた!

こども技研はそんな場所になりたい。