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なぜ、教室やスクールではなく、技研なのですか?
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小中高などの学校での「教えてもらう」学びの方法ではなく、主体的なものとして「自分で」学ぶ場所でありたいと願うからです。
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なぜ、生徒ではなく研究員なのですか?
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こちらも先の問いと同じく「自分で」行動してほしいからです。たとえこどもであっても、その行動の目的も「自分で」決められるようになってほしいと願うからです。
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プログラミング教室とどう違うのですか?
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一般的なプログラミング教室と最も異なることは、プログラミング以外の科学的なことと国語や数学も学ぶことです。
またプログラミングの学び方も全く異なります。企業で新入社員が仕事を覚える方法に近いことを行います。
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プログラミングの学び方はどう違うのですか?なぜ違うのですか?
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チェーン店の多くのプログラミング教室・ロボット教室は、プログラムを作ったことがない講師でも教えられるように「テキストに沿って全員が同じものを同じペースで」作ります。
この方法は、短期間で成果を出し、成功を引き出し、達成感を抱かせることができますが、言われたものを言われた通りに作るので、そこにあまり思考はありません。
こども技研が望むことは「成果ではなく成長」です。
だから、こども技研は「それぞれのこどもが作りたいと思ったものを、自分の力で、自分のペースで」作ります。自分の力で進むのでたくさん失敗します。だけど失敗こそが成長のためのトレーニングです。
たくさん失敗して「こうすれば失敗するんだ」、「こうすれば上手く行くんだ」ということを、自分の心に刻みつけてほしいのです。モノを作るエンジニアや学問を追求する学者に必要なものは、思考する力です。
思考力を高めるには近道はありません。ひたすら色々と考えることだけだと思います。また人の成長は個々違います。
人に合わせてるために焦って進めても、しっかり吸収できません。
すぐに出来てしまって、じっと授業が進むことを待ったりするなんて時間の無駄です。
その人がやってみたいと思った時に、必要なことに取り組むことが最も成長する方法ではないかと考えています。
こども技研の役目の多くは、そのための環境を整えることです。
こども技研は「堂々と失敗するための場所、堂々と失敗できる場所」なのです。
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なぜ、プログラミング以外のことも学ぶのですか?
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プログラミングだけできても、世の中に出たらたいした役には立たないからです。
もしプログラミングを仕事にするとしても、コミュニケーション力や仕様を理解する能力、伝える能力なども必須です。
プログラミングができることの前に、しっかりとした社会人である必要があります。こども技研では、全てのグレードで学校の教科(主に国語・算数)の学びを含みます。
少なくとも義務教育での教科学習は、全ての教科が、技術者や科学者になるための土台、基礎となるものです。
言葉が正しく理解できない・書けない人は情報を正しく受け答えすることができません。
数学ができない人は情報をまとめることができません。だからどちらも技術者や科学者にはなれません。人によって成長のペースが違うので、学校のペースに遅れたりすることもあるでしょう。
だから自分のペースで楽しく学び、ずっと続けてほしい。
ずっと続けることが、ずっと遠くまで行く方法です。小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています
イチロー Ichiro Suzuki
元プロ野球選手 1973〜特に小学校3〜4年生くらいまでは、プログラミングより先に、学校の勉強を優先すべきです。
この辺りの学びは、スポーツで言うと基礎体力です。できないと後々すべてのことに関わってきます。
「文章を正しく理解できること」「文章を正しく書けること」「四則計算がスムーズに正確にできること」はできるだけ早いうちに身につけて、息を吸うことのようにできるようになってほしいのです。
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とは言っても、プログラミングを学ぶだけでも論理的な思考力が養われるのでは?
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「決められたカリキュラム通りに」、「みんな一緒に同じことを」「テキストを見ながら」、「習った通りに作る」教室では、論理的思考力を養うことは難しいでしょう。
結局のところ「タイトルではなくどんな方法を実際に行うのか」で決まると思います。
プログラミング教室と言っても、学びの方法は各所で全然違います。
ですから、プログラミングを学ぶことで「論理的思考が養われるかどうか」は、プログラミングの学びの方法次第でしょう。
「失敗を重ねながらゼロから自分で作る」のならば、プログラミングはとても役に立つと思います。「カリキュラムとテキストは全て用意しています。だからプログラム作成が未経験で人に教えることも未経験経験でも、プログラミング教室を開校できます」などというフランチャイズのプログラミング教室の広告を見ると、心からモノづくりが好きな者として、とても悲しい気持ちになります。
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こども技研の目的は何ですか?
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『自然や科学が好きなこどもたちが幸せな未来を過ごすために、今、大人ができることは何かを考え続けること』です。
そうした目的で作られた場所はたくさんあると思います。
その中でこども技研は「STEMなことが好きなこどもたち」に特化しています。