入所条件
入所する研究員に、以下の条件を必須としています。
入所を希望される場合は、お子様にも下記をしっかり話して賛同してもらってください
- 入所試験に合格すること
- 暴力並びに言葉の暴力の禁止
- 他の人を尊重すること
- 物を大切にすること
- 職員の言葉に耳を傾けること
- 家でお手伝いをすること
- (小学生のみ)自分のスマートフォンを所有しないこと
- 研究室内でのスマホの取り出し禁止(保護者を含むすべての人対象)
入所条件の詳細
入所試験に合格すること(Curiosity以上)
入所審査はマンツーマンで行われ、体験入所を兼ねます。
時間 | 45min | |
---|---|---|
回数 | 2回 | |
日程 | 相談の上 | 土日でもOKです |
料金 | 3000円 |
審査ですること | ・その日の学校の宿題(できなくてもOKです。幼児はありません) ・こども技研の機材で遊ぶ |
---|---|
審査で見ること | ・STEM的なことへの興味、好奇心 ・言葉と数字を扱う能力 ・心と身体をコントロールする能力 |
注意 | ・普段の姿を見るので準備は不要です。 ・一番見たいのは「STEMなことが好きかどうか」です ・保護者の方には、一緒に何かをしていただいたり、見守ってもらったりします。その際はご協力をお願いします。 |
・不合格の場合も理由はお知らせしませんのでご了承ください。
・未就学児のHorizonチームは入所試験はありません。
・Horizonに来ていたお子様が、進級してCuriosityを希望する場合はHorizonでの経験で判断します。体験入所は不要です。
暴力並びに言葉の暴力の禁止
- どんな理由があっても、他者を精神的、肉体的に攻撃してはいけません。即時保護者に連絡を取り、降所していただきます。
- こども技研は、被害者を守ること、被害者をふやさないことを優先します。こうした時は厳しい言葉も使います。それは加害者も守ることになります。
- 上記、最重要項目です。例外はありません。
他の人を尊重すること
- 周りの人の言葉に耳を傾けてください。
- 周りの人に思いやりを持ってください。
- 「空気が読むのが苦手」、「マイペース」、「好奇心が強すぎる」のは我儘とは違います。経験上、技術者や研究者には多いです。人を傷つけない自分勝手は、こども技研ではあまり気にしません。
物を大切にすること
- 言葉の通りです。物を大切にしてください。
- みんなのもの、自分のもの、もらったもの、自分で手に入れたもの、全て関係なく大切にしてください。
- モノには、資源や自然、人の知恵や労力、心などが宿っています。
- 私たちが社会や地球とどのように向き合うかを、モノを通して考えてください。
スタッフの言葉に耳を傾けること
- スタッフの言葉に耳を傾けてください。
- スタッフが厳しい口調で話す時は、心や体の危険に関することです。必ず従ってください。
- 大人風に言う「空気を読んで周りとうまくやっていくこと」は、年齢と共に自分自身のペースで成長すればいいと考えています。
- しかし仲介役となるスタッフとコミュニケーションが取れない状態の場合、他者とのトラブルの原因になりますので、当日は降所、続く場合は退所して頂きます。
家でお手伝いをすること
- 「家事って大変!」、「やってもらってアタリマエのことじゃない」と理解してもらいたいのです。
間違っても学校へ行ってるから、塾へ行ってるから、勉強してるから偉いなんて思ってほしくないのです。お父さんやお母さんはもっと大変なのですから。 - 「手を動かす」ことは成長のために本当に大切なことです。頭だけでなく体も使わないと成長しません。頭も体も使う家事は、とてもいい学びの場です。
- 掃除、片付け、料理、洗い物、洗濯干し、なんでもいいから、少しでいいからお手伝いをして、自分が役に立って喜んでもらえることを家庭で感じていて欲しいのです。
- 「誰かのためにできることがある」、「自分がすることで誰かが喜んでくれる」、こうしたことに気づくことは自分の居場所を見つけるために、幸せに生きるために、とても大切なことだと思います。
- 保護者の方にはお子様への「ありがとう」の心と言葉をお願いいたします。
(小学生のみ)自分のスマートフォンを所有しないこと
- 小さい子どもたちの器はまだ限られています。その器を、先にスマホの娯楽やSNSへの過敏な感情等で埋められると、本当に必要なことを吸収する余地がなくなります。
- 番組を選択できる範囲が決まっているテレビと違って、youtube、tiktokなどのメディアは、見ている人が好むものを向こうが選んで見せ続けようとします。幼少期から「自分の好きなものだけ見せてくれる」、「嫌いなことは飛ばすことができる」メディアに習慣的に触れさせるべきではないと考えます。
- 入所後であっても、持たせた場合、持っていたことが判明した場合は即時退所して頂きます。
- 早くからさわらなくても子どもたちはスマホの操作くらいすぐに覚えます。
- LINE等のSNSでのトラブルは、小学生でも当たり前のように起きています。
- SNSのトラブルは、子ども間だけでなく、悪意を持つ大人が子供に被害を与えるケースが多発しています。スマホ、特にSNSの世界は性善説が通用しません。子供を守るために性悪説的に捉えるべきであると考えます。
- 保護者のスマホを触る時は、必ず保護者の見ている前で使うようにしてください。スマホを自分の欲望のままに自由に使えるということは子供にとって刺激が強すぎます。
- 「こどもだけでスマホを触らせない方が良い」と考えるのは、「こどもが何が危険かを知らない」から、つまり「こどもだけで海や川へ行かせない」のと同じ視点からです。
- 自分用のスマホを持たせるのは「早くて中学生」「できれば高校生」とこども技研は考えています。
Appleのスティーブ・ジョブズは我が子が(スマホだけでなく)IT機器に触れることを厳しく制限し、Microsoftのビルゲイツは我が子にスマホをあたえず、facebookとinstagramのザッカーバーグは「子供たちは外に出て遊んで、家では絵本を読んで欲しい」と言っています。
自分たちの作ったものが成長期の子供たちに与える影響を知っている、IT機器とSNSの創始者たちがこのような考えであることを、子を持つ親は知っているべきだと思います。
研究室内でのスマホの取り出し禁止
- 保護者を含むすべての方に、研究室内でのスマホの取り出し・操作を禁止しています。
- 研究室内では、スマホはカバンや衣服の中にしまって、取り出さないでください。
- 大人の研究員がミッションで必要な場合のみ、スタッフに許可を得た上で取り出して操作してください。
- これは、研究員や保護者、こども技研に関わるすべての人のプライバシーを守るためです。ご協力をお願いします。
- スマホで他の人を許可なく撮るひとがいます。そしてSNSに載せるような人がいます。載せなくても人に見せたりします。
- このような人は多くの場合「どうしてダメなの?」という価値基準なので、話し合いで解決できません。
- そのため、より確実に、こどもたちやみなさまを守るためには「撮れない」状況にするしかありません。
- みなさまのご理解、ご協力をお願いいたします。
上記の条件を満たさない場合、入所前であれば不合格、入所後であれば降所・退所の措置を取らせていただきます。
入所前に知っておいていただきたいこと
いわゆる塾とは違います
こども技研は、学校の勉強も学びますが、一般的な塾とは違います。
社会に出たら、家族を持ったら、『答えのわからないものの答えを、自分の力で導き出し、最善な答えであると決断して、自分を信じて、自分で行動しなければなりません』。
だからこども技研では、
『学問の本質である「興味を持ち」「考えて」「確かめて」「理解する」ことを、子どもたち自身の好奇心の力で進めること』
をメインテーマにしています。それが本当の実力、人間力の形成につながると考えています。
人間力があれば誰かの役に立つことができます。誰かの役に立つことができれば、自分の居場所ができます。
つきつめれば、人生における幸せとは「心地よい自分の居場所があるかどうか」ではないかと、思うのです。
こども技研は、
『理系なことが好きな子どもたちが、好きで得意なことを活かして、自分の居場所を作ることができる人生になればいいなあ、そのためには小さい頃にこんなことをしていたらいいなあ』
そんなことを考えて創立しました。
こども技研の目線は人生のずっと先にあります。
こども技研は、強いて言うと寺子屋だと思います。
学生時代のテストや成績を最重要視する、いわゆる塾ではないことをご理解ください。
こどもには個性があり成長の方向も速度も違うということ
こども技研の方針は「得意を伸ばす」です。
さらに「こどもの自主性を尊重」します。
かっこいい言葉を並べましたが、現実的に言い換えると、こども技研の方法は、こどもが「やってみたい!」と思っていないと成立しないということです。
まだ小さいこどもたちは未経験のことがたくさんあります。
それら未経験のことに対して「やってみたい!」と思うことはできません。
だから、まずこども技研は「経験する機会」を提供します。
だけど、経験した結果、こどもは「やってみたいと感じなかった」という可能性は十分にあります。
「やってみたいと思わない」ことを続けることは好ましくありません。それは例え保護者の方が「やってほしいと願っていても」です。
食欲がないのに食べる事が健康に悪いように、欲望を伴わない勉強はいくらしても、 頭はそれを意味のない事として処理し、記憶にとどまることは無い。
レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo di ser Piero da Vinci
芸術家, 科学者
1452-1519
だから、そうした時は「この子には今じゃないのね」と思ってください。
ひとつのことを「おもしろい!」と思うには、その前に経験しておかないといけないことがあったりします。
だから「やってみたいと思わなかった」ことは「その時点では」であって、その後もずっとそうなのかはわかりません。
今この文章をお読みの方にも「こどもの頃は好きでなかったけど今は好き」なことがあったりしませんか?
こどもたちのペースはさまざま、どっちへ向かうかもさまざま。
今はやってみたいと思わなくても、いろんな経験のあとでは、その時が来るかもしれません。
お子様の「今、やってみたいこと」がその子が最もいろんなことを吸収できる道です。どうぞ尊重してあげてください。
入所試験でもこのことを観察します。
入所後ももしそう感じることがあったら、保護者の方へ相談します。
こどもは自分が進みたい方向へ行った方がいいです。
ほんの一瞬しかない、こどもがこどもでいる期間を大切にしましょう。
入所費用を払ってから「やっぱり違う!」ってなると親としてはキビシイですよね。そのために正式入所の前に『プレ入所』というシステムをとっています。詳しくは初めてのミッションまでの流れをご覧ください