TEAM の概要
こども技研では、年齢と成長に応じて、チームを分けています。
定期的に行われるものをレギュラーチーム、不定期に行われるものをワンタイムチームと呼びます。
研究員はいずれかのレギュラーチームに属して、こども技研での時間を過ごします。
所属するレギュラーチームは年齢や進度に応じて移動します。楽しみながらステップアップしてください。
各チーム名称の意味は、Horizon(地平線・水平線)、Curiosity(好奇心)、Discovery(発見)、Endeavour(努力・挑戦)、Voyager(航海者・旅人)です。全学年、全チームが揃う特別なチームの名前はOpportunity(機会・好機)です。いずれも、科学の発展に貢献した、宇宙探査機等の名前が由来です。
こども技研のHPではSTEMという言葉をよく使っています。
STEMはアメリカで一般的な表現で、「Science(科学)」、「Technology(技術)」、「Engineering(工学)」、「Mathematics(数学)」の頭文字を取ったものです。日本語での”理系”とほぼ同義です。
日本語の理系よりも対象を明確にしているので、こども技研ではSTEMと表現しています。
全 TEAM 共通の学び
こども技研では、全てのチームで学校の教科(主に国語・算数)の学びを含みます。
言葉と数字は、最初に使いこなすべき道具です。
学校の勉強をおろそかにしてプログラミングやサイエンスだけを学んでも意味がありません。
少なくとも義務教育での学習は、全ての教科が技術者や科学者になるための土台、基礎となるものです。
但し、ドリルや問題をやったりという学びではありません。
こども技研では実践の中から、個々のペースで国語や数学や科学にふれあいます。
楽しく自分のペースで学び、身につけて欲しいと思います。
各 TEAM での学び
レギュラーチーム
Horizon ホライズン
対象年齢:満3歳〜満5歳
理系的内容:親子で楽しむSTEM体験。
目標:「楽しむ」を中心に学びの第一歩を体験します。
親子で楽しむSTEM体験ステージです。
知育玩具や幼児向けのロボット等を使って、こどもたちが自然に好奇心を育めるようサポートします。
初めての学びの場として「楽しい!」を大切にしています。
一緒に遊びにきてください。(*^^*)
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やってみる
- いろんなものを作ろう
- お話を聞いてみよう
- お話をしてみよう
- おもちゃで遊ぼう
- ものをつくろう
- 一番最初のプログラミングをしよう
目標
- 親子で楽しい時間を過ごす
- 身近なものから色んな経験をする
- さわったことのないものであそぶ
Curiosity キュリオシティ
対象年齢:満5歳〜2年生まで
理系的内容:基本的な道具やiPadの使い方を学びながら、簡単なプログラミングに挑戦。
目標:学びの基礎を身につけて自分でやってみる力を育てる。
アナログとデジタルを使い分けながら、いろんなことを遊びを交えて学びます。言葉と数字は全てのことを学ぶための最初の道具なのでウェイトが高くなります。まずは言葉と数字という文系理系関係なく必要な道具を習得しながら、STEMな道の入り口を目指します。
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基本的なことを授業形式で学び、国語や算数のトレーニングをアナログ手法とiPad等を使って行います。。
言葉の読み書きと計算を早く正確に行う能力は、スポーツで言うと基礎体力です。学校の勉強についていけなくなるのは、文章の読み書きが遅い、正確に理解できないなど、スポーツでいう基礎体力がないことが理由であることも多いのです。
簡単なプログラミングにも、最初から楽しくチャレンジします。
理系なおもちゃで遊んだりもしながら、目と手から、数的なことや空間的なことを把握できる力を身につけます。
やってみる
- iPadをつかいこなそう
- キーボードを打ってみよう
- 動きや音のあるプログラムを作ろう
- ひらがなとカタカナをおぼえよう
- 書いたり組み立てたり、手を動かそう
- 文章を読もう、文章を書こう
- 今日やったことを簡単な文章にしよう
目標
- 挨拶ができる、ありがとう・ごめんなさいが言えること
- 後片付け、掃除をする
- モノを大切にする
- 失敗はかっこわるくない、挑戦しないことの方がかっこわるいと理解すること
- 現象を式にできる
- 簡単なプログラムを作ることができる
- iPadをつかいこなす
Discovery ACT1 ディスカバリー アクト1
対象年齢:2〜4年生くらい
理系的内容:基本的な道具やIT機器の使い方を学びながら、複雑なプログラミングや、観察や実験にも挑戦します。
目標:自分のアイデアを形にし、達成感を味わう。
ここからアルファベットを覚えてパソコンにさわりはじめます。
ローマ字を覚えるついでに簡単な英単語にもふれあいます。多くのプログラミング言語は英語がベースです。
視野を広げるために自然科学系の時間を作り、文章を書くことも始めます。
パソコンは制作の範囲を広げます。少し複雑なプログラミング、モノづくりも行なっていきます。
難しくはなりますが、まだまだ楽しむことが主体です。
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やってみる
- 分岐や条件判断のある少し複雑なプログラムを作ろう
- 読む力と計算する力をしっかりつけよう
- パソコンの基礎をおぼえよう
- 自然観察をしよう
- 写真の撮り方と簡単な加工をおぼえよう
- ホームページをさわってみよう
- ものづくりをしよう
- 今日やったことを文と図や写真でまとめよう
- みんなでの作業をしよう
目標
- 準備や段取りができるようになる
- 協力してなすことができる
- 他者の言葉をしっかり聞くことができる
- 見たことを言葉と図と式で表現できる
- 30分以上集中して読書ができる
- プログラムの構造を理解する
- 設計(デザイン)とは何かを理解する
Discovery ACT2 ディスカバリー アクト2
対象年齢:3〜6年生くらい
理系的内容:ものづくりや実験、調査を通じて、科学的な思考や問題解決能力を高める。
目標:チームで協力し、より高度なミッションに取り組む力を養う。
これまでは教えてもらって行う作業が主でしたが、ここからは自分で考えて行動する必要があります。
プログラミングは昔であれば工学部に入学したての大学生と同様のレベルから始まります。
ものづくりは、きちんと「企画・計画・設計」をしてから作り始めることを学びます。
そろそろ、本気でやるならちょっとしんどいこと、面倒なことがでてきます。だけど、しんどくてもがんばってやったらスゴイことができる!楽しいことがある!そんなことに気が付き始めるステージです。
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やってみる
- 設計から始めてみよう
- ゼロからプログラムを作ろう
- ロボットを動かしてみよう
- 読む力と計算する力をしっかりつけよう
- いろんな実験をしてみよう
- 写真や動画の撮り方と加工をおぼえよう
- 道具、工具、器具を使ってみよう
- 今日やったことを文と図や写真・動画でまとめよう
目標
- 難しいことにも根気強く取り組む
- 自分のしたことに責任を持つ
- 他者への気配りができる
- グループの一員として行動できる
- 60分以上集中して読書ができる
- ゼロから設計(デザイン)ができる
- 基本的な工具・道具・機材を使えること
- 表計算、文書作成、CADの基礎を習得すること
Endeavour エンデバー
対象年齢:6〜9年生、高校生
理系的内容:本格的な研究プロジェクトやプログラム開発に挑戦。専門的なツールや知識を活用。
目標:チームで協力し、より高度なミッションに取り組む力を養う
Endeavour TEAM は本当の意味での研究員です。
Endeavour TEAMの研究員は、STEMな大人の世界の入口の扉をくぐりました。
ここからは自分の道を自分で進んでください。
努力・忍耐と言う名のEndeavourTEAMは、こども技研での最終ステージになります。
身につけてほしいのは技術的なことだけでなく、一人でも学ぶ方法と、モノを作る人、研究する人、仲間と一緒に何かをする人の心の持ち方です。
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研究員として、より自主性・自立性を高めてください。
設備・機材の使い方を覚えてどんどん使ってください。
スタッフは以下のようなことをサポートできます。周りのサポートもどんどん活用して、好きな道を進んでください。
もし既存のスタッフで対応できなければ、外部から招くこともできます。
- プログラム作成、システム設計(Javascript、PHP、VB、C++、ラダー)
- webデザイン、制作(html、CSS)、運営
- モノの設計・製作
- 自然の観察、観測、研究
- 写真撮影・編集、動画撮影
- 一緒に調べること
- 一緒に考えること
- 一緒に喜ぶこと
これができるようになってほしい
- 自分の目で確かめる
- 自分で考える
- 自分で決める
- 自分で行動する
- ひとのせいにしない
- ひとの目を気にしない
- 礼儀を大切にする
- 思いやりの気持ちをもつ
- 自分を大切にする
- 自分や人のために勇気をだす
Voyager ボイジャー
対象年齢:高校生
理系的内容:パソコンを使いこなすことと、情報教科の習得を目的とする。
目標:理系の大学生と同等以上のITスキルを身につける。情報教科の試験に必要な実技系の能力と知識を身につける。
Voyagerは少し特殊なチームです。
高校生という特定の時期を対象にした、明確な目的を持つチームです。
ITスキルに関しては、そのまま社会人になっても通用するレベルになって欲しいと考えています。
幅広く理系を楽しむならEndeavour、用途を絞るならVoyagerを選択してください。どちらも目指すレベルは同じです。
ワンタイムチーム
Opportunity オポチュニティ
自由参加
Opportunityは、不定期で行われるイベントのチームです。
自然観察や課題を解決する探究、コンテストなどを行います。
公園で植物や昆虫を探したり、その場で撮影して研究室で同定したり、ストローとセロテープで丈夫な橋の作り方を考えたり、体育館を借り切って紙飛行機を飛ばすコンテストをしたり・・・等をしたいなあと、考えています。
対象:Horizon, Curiosity, Discovery, Endeavour, Voyagerの研究員
内容:特別なイベントのためのチームです
目標:異年齢の仲間との色々な体験を楽しむ。普段はしないようなことを、知恵と工夫で乗りきる!
Free Lab フリーラボ
自由参加
FreeLabチームは自由に研究や学びを行う時間です。
レギュラーチームの時間内ではできなかったことをしたり、いつもとは違う機材をさわってみたり、異年齢で交流したり、宿題や学校の勉強をしたりしてください。
スタッフは見守りと調整役、機材の使い方の指導を重視します。学校の勉強をする場合は、わからないことへのアドバイスもします。
自由に使える時間を自分で管理して自主的に使えるようになってくれたらうれしいです。
対象:Curiosity, Discovery, Endeavour, Voyagerチームの研究員
内容:その名の通りフリーな研究時間
目標:自由に使える時間の中で、自分のいろんな気持ちを自分でコントロールできるようになってほしいのです!