
教室の隅にある本棚に、新しく数台の電子辞書が加わりました。
これまでは紙の辞書も置いてありましたが、あえてこのタイミングで電子辞書を選んだのには、研究員たちの「知りたい」という熱量を守りたいという理由があります。
自学において大切なのは、思考のスピードを落とさないことです。
何かを調べている最中に、ふと現れた「知らない言葉」に、「これ、どういう意味?」と芽生えた好奇心は、非常に鮮度が短く、繊細なものです。
その好奇心の一瞬の瞬発力を成長に結びつけたいのです。
「紙」と「電子」の使い分け:高学年の場合
紙の辞書で、索引から一文字ずつ辿っていく作業は、それはそれで一つの学びではあります。
しかし、その手間に気を取られているうちに、本来追いかけていた「問い」の核心がどこかへ消えてしまうことが、子供たちにはよくあります。
電子辞書なら、指先を数回動かすだけで、数秒後には答えにリーチできる。
この「思考を止めないスピード」が、彼らの探究心を支える強力な武器になります。
「読み方がわからない」を突破する:低学年の場合
そもそも論として、習っていない漢字は読めません。
低学年だと、少し難しい文章になるとほとんどの漢字が未知のものになります。
そうなると、文意から読み方を推測することもできず、学びが止まってしまいます。
そこで電子辞書の「手書き入力」が役に立ちます。
なんとなく漢字をなぞって書いたら、読み方と意味が出てきます。
なんて便利なんでしょう!
子供たちにとって、これほど心強い相棒はありません。
「答えを聞く人」から、自ら情報を手に入れる「開拓者」へ
低学年の研究員から、「FINDER、この漢字何?」と聞かれたとき、今までは私が読んでいました。
だけど、これからは自分で調べることができます。
それに、電子辞書のガジェットとしての魅力もあります。
多くの子どもたちは、こうした機械をさわってみたいものです。
最初は戸惑っていた研究員も、慣れてくれば自分でどんどん深く潜っていきます。
そのとき、子供は「答えを聞く人」ではなく、自らの手で情報を手に入れる「開拓者」になっています。
素晴らしいです!!
自立した学びの瞬間を支える
地球ゴマが自然のふるまいを肌で感じるための道具であるように、電子辞書は言葉の海を自由に泳ぐための道具です。
道具を使いこなし、自分の力で「わかった!」に到達する。
そんな小さな自立を、これからも育んでいきたいと思います。

こども技研ではiPadを一人一台用意していますが、iPadは色々と出来すぎるのです。
学習に特化した電子辞書は、小学生にはちょうどいいのです。
我が子も使い倒したカシオさんの電子辞書が、せめて販売は続けられることを願っています。

