【こども技研web写真教室】絞り(F値)ってなに?明るさを決めるもうひとつのしくみ

絞りってなに?

 カメラの中には、「絞り(しぼり)」という仕組みがあります。

 これは、レンズの中の「穴の大きさ」を変えることで、どれくらいの光を通すかをコントロールするものです。

 穴が大きければたくさん光が入って明るく写り、

 穴が小さければ光は少しだけになって暗く写ります。


📷 絞りが動く様子を見てみよう

 実際にレンズの中で、絞りがどうやって動くのかを見てみましょう。

 これは一眼レフ用のレンズを使って、絞りを変えたときの様子を撮影した動画です。

 羽のような部品が小さな円をつくったり、大きく開いたりしているのがわかりますね!

 この穴の大きさを変える仕組みが「絞り」です。

これはフィルム時代のレンズです。動画の15秒あたりで指で触っているレバーを、実際に写真を撮るときはカメラが動かします。絞ってしまうと光が入らず、ファインダーも暗くなってしまいます。それを防ぐために、シャッターを切ったときだけ絞る仕組みになっています。すごいですよね!!


F値ってなんだろう?

 絞りの大きさは、「F値(エフち)」という数字で表されます。

  • F2.8 や F4 → 絞りが開いている(明るい)
  • F11 や F16 → 絞りが絞られている(暗い)

 ちょっと不思議ですが、「F値が小さい=明るい」、「F値が大きい=暗い」と覚えるのがコツです。


📷 絞りを変えて撮ってみた

 実際に、同じ場所でF値だけを変えて撮った写真を見てみましょう。

  • F5.6 → 明るく撮れている
  • F11 → 暗めになっている

 光の量だけで、こんなに印象が変わるんですね!


他の仕組みとのちがいは?

 写真の明るさは、「シャッター速度」「ISO感度」「絞り」の3つで決まります。

  • シャッター速度 → 光を当てる“時間”
  • ISO感度 → センサーの“光への敏感さ”
  • 絞り → レンズの“光の通り道の広さ”

 同じ「明るさ調整」でも、仕組みがそれぞれ違うんですね。


💡 まとめ

  • 絞りとは、レンズの中にある「光の通り道の大きさ」のこと
  • F値が小さいと絞りが開き、明るく写る
  • 明るさを調整する大事なしくみのひとつ

 今回、明るさを調整するための2つ目の仕組み、絞りについて学びました。
 シャッター速度は、動きを止めたり、ブラしたりといったことに影響しましたが、絞りではどうなのでしょう?
 それは次回で触れていきます。