
ブロックの組み立ては、こうしたことが好きな子供にはたまらないものです。
しかも組み立てたらそれが動くとなれば尚更です。
今回は、複雑なパーツをネジで組み合わせて作る、少し本格的な動力マシンの構築です。
大人から見れば工作キットかもしれませんが、研究員にとっては一つひとつが楽しい研究対象です。
2次元から3次元へ:立体図面という壁

だけど2年生研究員には、こうしたことすら新鮮なのです。
今回のミッションにおいて、一番の難所となっているのは「立体的な図面を正確に読み解くこと」です。
紙の上に描かれた二次元のイラストから、パーツの向きなどを把握して、ネジを使って組み立てていきます。
パーツは、一つ一つ順に組み立てるのではなく、ある程度大きなまとまりを組み立ててから、そのまとまりをさらに組み立てていきます。
ということは、組み立て終わったひとつのまとまりと、さらにそのあとの組み立てとは、図面の向きが変わってしまうことが多いのです。
図面をじっと見つめ、パーツを多角的に観察して確認するLIEN研究員の姿は、単なる組み立てを超えた「知的な格闘」そのものでした。^^
道具を使いこなす指先の集中力

さらに、今回はドライバーを使いこなす技術も求められます。
大人だと簡単なのですが、まだ8年ほどしか生きていない小さな子供なのです。
右手にドライバーを持って、左手でネジを支え、さらにはその止めるパーツまでも一緒に押さえておく。これはかなり難しい作業です。
だけど、これまでに何度かこのブロックに触れてきたLIEN研究員は、両手をスムーズに使って、サクサクと組み上げていきました。
ひとつめのものは、わずか15分程度で完成しました。
動く様子を動画でご覧ください。
自律した研究員として時間を管理する
技術的な習得以上に大きな成長が見られたことのひとつは、「自分の時間を自らマネジメントし始めたこと」です。
「今日はここまでを目標にする」「あと十五分で区切りをつける」といったように、時計を見ながら作業の配分を自分で決めて動く姿がありました。
こども技研では「夢中になってしまって時間を忘れる」ということは、むしろ歓迎します。
だけど、実社会でそれは「困ったこと」とされてしまいます。
だから、こども技研では研究員に、「夢中になった心の中の1%だけを残して、時間を気に掛けられるように」なってほしいのです。
誰かに指示されるのではなく、自らの研究を完遂するために時間をコントロールする。
まだまだ時間はズレてしまうのですが、「やろう!」とするその姿勢には、自律した研究員としての確かな芽生えを感じます。(^^)
試行錯誤のプロセスこそが、最高の成果
もうひとつ、大きく感じた成長があります。
それは「失敗を恐れない心」です。
無事に完成してマシンが動き出す瞬間も待ち遠しいですが、何より価値があるのは、この試行錯誤のプロセスそのものです。
難しいものを作るときは、スムーズには進まず、一旦組み上げてから間違いに気づき、またバラして組み直すこともしばしばあります。
それを「失敗した・・・」ではなく、「やってしまった!笑」くらいに思い、失敗した自分に少しイラッとして、そのイラっとした気持ちを抑えながらバラして組み立てる。
こうした心のコントロールこそが、完成させることよりも大切なことだと、こども技研では考えています。
図面と格闘し、道具を操り、自ら時間を律する。研究員が手に入れたのは、マシン以上に大きな「自信」という成果なのかもしれませんね。(*^^*)

なかなか、迷わされる図面なのです

