
少し変わった学習塾を作った理由
学生時代、私は4年間半、公文式の教室で働いていました。
たくさんの子供たちのプリントを採点しながら、毎回のように感じていた「もどかしさ」がありました。
それは、「もっと丁寧に、一人ひとりの理解の深さを見たい」「パターンの暗記ではなく、『なぜそうなるのか』を一緒に考えたい」ということです。
当時はうまく言葉にできませんでしたが、多人数でありながらも個々に応じたプリント学習という優れたシステムの限界を、現場で肌で感じていたのだと思います。
その後、私はエンジニアになりました。
そこで学んだのは、「根性論ではなく、きちんと考えて仕組みで解決する」ことの重要性です。
そして、エンジニアには技術の進歩がありますから、「過去の成功体験が正しいとは限らない。現代の状態で絶えず見直す必要性がある」ということです。
さらに、我が子が生まれ、親として子育てをする中で、自分が子どもだった頃とは異なる、現在の学校や塾の状況を知ることになりました。
これだけ時代が変わっているにもかかわらず、教育の現場では、いまだに過去の成功体験が色濃く残っている。そんな印象を持つようになりました。
また、不登校の子どもたちが1割近くもいる状態も、これらの「現状と仕組みのずれ」から来ているものが多いのではないかと感じています。
私のこの感覚を、同じように感じておられる方も、きっといらっしゃるのではないでしょうか。
そうした思いに、技術者時代に若手を育ててきた経験を重ね合わせ、「仕組みそのものを見直す」という視点から生まれたのが、この教室です。
この教室が大切にしている考え方(ポスターの言葉)
ここで、ご覧になったポスターの言葉の続きを説明します。
宿題は出しません
大人の仕事で考えてみてください。
しっかり働き、しっかり休む。気分を変えて、体を休めて、また仕事に取り組む。
働き方改革以来、大人の流れはすっかり変わり、以前のように残業が何十時間もある企業はかなり少なくなりました。
こどももそうだと思うのです。
いえ、こどもだからこそ、よりしっかり休み、切り替えるべきだと思うのです。
社会に出てから実をつけるための準備期間が子どもの時期だとすると、
- 小学生は荒地を整地して畑を増やす時期
- 中学生はその土地を耕し畑にする時期
ではないでしょうか?
まだ小さい子どもの時期の、ほんの小さな畑に、無理にタネを撒き、無理に肥料を撒いても、豊かな実はなりません。
目先の小さな畑に実をならせること(目の前のテストの点数)に必死になり、肝心の「畑の広さ」を広げることを忘れてしまったら、社会に出たとき、たっぷり遊んでのびのび育った、周りの畑の圧倒的な大きさに驚くことになりかねません。
その「荒地を整地する」のが、「遊びの中の学び」であり、「学校で学んだことを生活の中でで感じる」ことだと思います。
だから、「遊びと生活の時間を守るために」、必要以上に子どもの時間を奪う宿題は出しません。
それどころか、こども技研では、学校の宿題すら出すべきではないのでは?と考えています。
小さい頃は、しっかり学び、しっかり遊び、しっかり寝る。そしてなによりも「家族の愛で見守られる時間」を大切にしてほしいのです。
ちょっとクサい言葉になりますが、もし「愛のない人生」だったなら、他に何があってもあまり幸せではないのではないでしょうか?
教室に先生が一人、同学年の子どもたちが3人だけだったと想像してください。
このクラスで、宿題が必要になるでしょうか?
先生は、この3人をしっかり見守り、導いてくれるに違いないでしょう。
つまり、原因は「大人が子どものための最適な学びの環境を用意できていない」これに尽きると思います。
学校の先生の責任ではなく、「教育の仕組み」が問題だと考えています。
丸暗記より理解を
小学校の算数で広く使われている「はじき」という覚え方をご存じでしょうか。
速さ・距離・時間の関係を円と線で図式化し、求めたい値を隠せば公式が分かるという、一見便利な道具なのです。
しかし、この「便利さ」こそが問題なのです。
子どもたちは「はじき」を使えば、考えることなく答えを出せてしまいます。
ですが、そこには「理解」も「思考」もありません。
「時速60km」とは「1時間で60km進む」という意味です。
それを2時間続けるのだから、60kmの2回分を進む。だから掛け算になる。
たったこれだけの、この当たり前の思考の道筋を、「はじき」は省略させてしまいます。
丸暗記の公式は、定型の問題には強いかもしれません。
しかし、少しでも形が変わった応用問題に出会ったとき、子どもたちは途端に立ち往生します。
なぜなら、「速さとは何か」「距離と時間がどう関係しているのか」を、理解していないからです。
ここが困ったところなのです。
丸暗記は、「全く理解していないのに、テストの点数だけは取れる」のです。
本当に「理解と実力」が必要になる、大学の研究室や実社会で、このことの危うさを想像してください。
「自分ではできると思っている。だけど、本物の中に入って初めて、自分に実力がないことに気づく」のです。
わたしはエンジニア時代に、このような若手を何人もみてきました。
中学以降、理科や数学はより複雑になります。
そのとき必要になるのは、暗記した公式ではなく「原理から考える力」です。
小学校で「はじき」に頼り切った子どもたちは、その大切な基礎を失ったまま、次のステップに進むことになってしまいます。
教育における「合理性」とは、「教えることが簡単である方法」ではなく、「子どもたちの成長が最大になる方法」であるべきではないでしょうか?
「はじき」のような記憶術は、一時的な成績向上には役立つ以上に、将来の実力の成長を奪う害の面が大きいと考えています。
教室に先生が一人、同学年の子どもたちが3人だけだったと想像してください。
このクラスで、丸暗記が必要になるでしょうか?
先生は、この3人をしっかり見守り、導いてくれるに違いないでしょう。
宿題の話と同様です。
つまり、原因は「大人が子どものための最適な学びの環境を用意できていない」これに尽きると思います。
学校の先生の責任ではなく、「教育の仕組み」が問題だと考えています。
予約制
こども技研は、予約制で授業を行っています。
それは、教室側の都合ではなく、子どもたちの生活とコンディションを大切にしたいと考えているからです。
たとえば、同じ一週間でも、子どもの状態は日によって大きく違います。
学校で水泳があった日、行事が続いた日、たくさん体を動かした日。そういう日は、どうしても疲れがたまります。
疲れきった状態で教室に来て、無理に机に向かっても、学びは深まりません。
それなら、少し元気のある日、気持ちに余裕のある日に来てほしい。そのほうが、考える力も、集中力も、ずっと育つと考えています。
また、他の習い事をしている子どもも多くいます。
何か一つを優先するために、何かを諦める必要はありません。
予約制にすることで、他の習い事や学校生活と重なりにくい形を選べるようにしています。
もう一つ、大切にしている理由があります。それは、家族の時間です。
平日がお休みの保護者の方もいらっしゃいます。
学校が終わったあと、家族で過ごせる貴重な時間を、教室の都合で削ってしまいたくはありません。
学びは、生活の中にあります。
だから、生活そのものを犠牲にするような通い方は、本末転倒だと考えています。
予約制は、子ども一人ひとりのリズムと、家族の暮らしを守るための仕組みです。
毎月20日頃に、翌月の「予約可能な日のカレンダー」をHPに掲載します。
そのカレンダーをご確認のうえ、締切の月末までに希望日をご連絡ください。
学校の来月の予定が配布されてからでも間に合う締切日を設定しています。
お子様の予定にあわせて、無理のない形でご予約ください。
2つの「研究室」のご案内
学習系に2つのクラスを用意しています。
ここに書くと長くなるので、各クラスの詳細はそれぞれのページでご覧ください。
【ガリレオ】(小学1年〜6年)
中学以降で伸びるための、基礎体力をつくります
【カッシーニ】(中学生7〜9年生)
大人への道を自分で作る方法を知る期間です。
詳しくは、下のボタンからご覧ください。
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学ぶ時間も大事、遊ぶ時間も大事。カメ吉も見守っています。🐢

