ツユクサの花と苞葉は不思議な形

用水路横のツユクサ

 田んぼの畦道や、放置された畑でよくみかける青い小さな花、ツユクサ。
 夏から初秋にかけて見ることができます。

 ツユクサの青は目の覚めるような青、緑は柔らかで明るい緑。遠目で見ると緑の中にあざやかな青の点々となって映え、のどかやねえという雰囲気にしてくれます。
 田舎道を歩いているとこんな形で。

ちょっと紫の花が目立ってますが。笑

 青は緑より光を反射して、写真だと見づらいですね。肉眼だとしっかり見えてるんですが。なので、もうちょっとアップで。

ツユクサの群衆

 花の後ろにあるミカンの房のようなものは苞葉です。ここから花が出てくるのですが、こうして見るとちょっとネズミみたいですね。笑
 苞葉から出てくる前の花を見て見ましょう。ちょうど良い具合に進行形の花がありました。

露草の花と苞葉

 中央少し左がこれから苞葉から出てくる花、右下は出かけ始め、中央上が咲いた花です。

 花が咲く前には、苞葉の群衆を見ることができますが、これがとても愛らしいのです。小さなホウズキがたくさんなっているような感じです。この日はもう花がかなり咲いていたので、少し遅かったです。残念・・・

 気を取り直して、もう少し苞葉の形がわかる写真を。

ツユクサの苞葉と花

 少し角度を変えて。

ツユクサの花と苞葉

 なんだかとてもネズミっぽい。笑
 ツユクサの花はとても繊細な雰囲気です。咲くまでは苞葉が守っているのでしょうね。

 今度は少し引き気味に。
 道端を歩きながらパッと見るとこんな感じに見えます。

道ばたのツユクサはこんな感じ

 もう少しアップで見て見ましょう。

ツユクサの花のアップ

 なんだか不思議な形をしています。
 花弁は、雄しべと雌しべをアピールする看板のようです。「虫さんよおいで〜。ついでにしべにさわって〜」です。
 清涼飲料の自動販売機も、上部に目立つように、○oca○olaってロゴがありますよね。
 とても合理的な昆虫へのアピールの形に、「よっ!The 虫媒花!」といいたくなります。
 ある意味、効率を追求したデザインなのでしょう。

 ずっと見ているととても不思議で分解して見たくなりますが、ふれるととても弱くて、そんな気もなくなるのでした。

 そろそろ露草の季節も終わりです。
 また来年を楽しみにしています。

ツユクサの花