ツマグロヒョウモンがお母さんになる日

 ある夏の暑い日、今は使われていない田んぼのあぜ道を歩いているとツマグロヒョウモンたちが飛んでいました。

 最初に見えたのははひと組のツマグロヒョウモン。
 2匹が空中を踊っています。求愛の最中・・・かと思いましたがどちらもメスですね。
 2頭と数えるべきかもしれませんが、子供向けのサイトですので専門的なややこしいことは抜きで一般的に。^^;

ツマグロヒョウモンのおともだち?

 次に見えたのは、シロツメクサの蜜を吸う個体でした。
 ここは動画で。虫の音と一緒にご覧ください。

 飛んで行ってしまいました。^^

 ふと少し先の茂みを見ると、こちらにも1匹のヒョウモンチョウ。1匹で休んでいるチョウでした

 「休んでいる」と感じたのは一瞬でした。
 少し見ているとなんだかせわしないのです。少し緊張感が伝わってきます。なぜ?・・・
 と思ったら歩き始めました。

雑草のジャングルを歩くツマグロヒョウモン

 田んぼは荒れていて雑草だらけです。
 その雑草のジャングルの中を、せかせかと、何かを探す様に歩くのです。

よいしょ、よいしょ。

 いつもなら便利できれいな羽が、この時は邪魔になります。

 いいカッコしても仕方がありませんから正直に書きます。
 私、この時点では何が起こるのかわかっていませんでした。ツマグロヒョウモンの習性をよく知らないためです。

 だけどよく見ていると気がつきました。
 お尻をときどき草や木の枝にあてていくのです。横から見るとお尻を「つ」の字のように曲げて。
 「産卵・・・してる?」

 産卵だとすると、1箇所にまとめてではありません。
 お腹をつけて、移動して、またつける、その繰り返しです。

 産卵行動だったと確信が持てたのは、帰宅してツマグロヒョウモンの産卵について調べてからでした。
 ツマグロヒョウモンは、食草以外の場所に、点々と産卵する場合があるそうです。

ツマグロヒョウモンの産卵

 もう少し大きく撮影したかったのですが、これ以上近づくと邪魔をしてしまいそうだったので、近づくことはやめました。

トイレを誰かに見られてたら、私だったら止まってしまいますから。

 産卵の邪魔をするのは本意ではありません。
 また何度かこのシーンを経験して距離感がわかったらもう少し突っ込んで撮影します。

 そのかわりといってはなんですが、動画にもう一度チャレンジです。動画撮影は宿題にもあげているので真剣です。
 少し大きくなっていますが望遠レンズに変えているからです。

 動画の中、お尻をあげさげしてるので産卵かな、そうだといいのですが・・・

 macの前でヘッドフォンで聴くとノイズが多いですね。音も考えていく必要がありそうです。

 夏の猛烈に暑い日。
 チョウたちとの楽しい時間でした。