小さな菜の花畑で小さな探検 その2/2

 前回のつづきです。

 小さな菜の花畑で元気に飛び回っているミツバチが主役です。


花粉玉をつけたミツバチ

 この日の花畑は、ミツバチとアブの仲間を見ることができました。

 パッと見た感じはよく似ています。だけど近くで見ると目が違います。

 それに飛び方も。

 アブの仲間はハエみたいにブーンとさくっと目的地に付く感じです。

 だけどミツバチは、


 「どこへ行こうかしら」

 「あれがよさそうね」

 「こっちも素敵だわ」

 「やっぱりこっちにしよう」

 といった感じで、ホバリングをしながら、着地までに少しふわっふわっとした感じで飛んでいます。

 だけど、小さな昆虫なのでのんびりはしていません。上のセリフは黒柳徹子さん風によんでください。そんなペースです。

「どこへ行こうかしらあれがよさそうねこっちも素敵だわやっぱりこっちにしよう」

 写真はミツバチが飛び回っている中で普通に撮影しています。
 ミツバチはこちらから攻撃しないと刺されないと思っています。もちろん例外はいると思いますので気をつけてください。
 だけど私が刺されたのは、子供の頃素手で捕まえた1回だけです。そんなことをすると刺されて当然です。命をかけて私に思いやらせてくれたあの時のミツバチに感謝です。

 この日はコンパクトカメラだけを持ってきていました。(アブの写真は日が違います。アブの仲間の写真だけ一眼レフです。)
 コンパクトカメラだと一眼レフよりも「観察」に集中できます。だけど動くものの撮影は苦手・・・なので止まっているところを中心に。

 止まっている時、それは食事中。なので・・・


 お尻ばかりのカットに。(>_<)

 それにしても、食事中は見事に集中しています。

 花に深く顔を突っ込んで夢中です。近づいても終わるまで逃げません。

 だけど働き蜂は雌です。こんなカットばかりでは申し訳ない。ここまではカメラの画面を見ながらの撮影でしたが、ここからはノーファインダーで、ハチの動きに集中です。

 撮影方法は、ピント中央1点、シングルAFに設定。モニタの画面中央にミツバチを捉えてピントを半押しで固定、あとはミツバチに集中してノーファインダーです。
 コンパクトカメラは被写界深度が深いので比較的撮りやすいですが、動いてるときを狙うので歩留まりは下がります。だからある程度数を撮ります。

 ちょっと練習すれば小学校高学年くらいなら同じように撮れると思います。カメラを貸してあげてください。
 ちょっとくらいボケていても、家に帰ってから子供と一緒に写真を見るのは楽しいものです。
 特に自分で撮った写真はとても集中して見ますよ!^^

 写真は彩度を少し触ってRAWから現像しています。彩度を触るのは実物に忠実に近づけるためです。現在のカメラは標準の設定だと派手すぎることが多いので、充実な写真にはナチュラル等の設定をオススメします。パッと見は派手な方がいいんですけど、被写体となるものが好きでよく知っている人には嘘くさいです。笑
 それから、この光景だと明るめに出て黄色が飛んでしまうので、露出を-0.5〜-1段ほど補正して撮影しています。構図はノートリミングです。

 私は子供に見せるための写真は現物から離れすぎてはいけないと考えています。被写体の魅力はうそくさいレタッチで見せるのではなく、現実で魅せるべきでしょう。
 観光地の写真でもやりすぎレタッチで、行ってみたらがっかりなんてこともありますよね。

 ミツバチを中央から少しずらすのは、メインを大きくしながら周囲の様子がよくわかるようにです。メインの大きなアップはその道の専門の方がすごすぎるのでお任せします。私は野原の子供達の目線で。^^

 観察していると、ほとんどのミツバチが花粉玉をつけています。この花粉玉、前足で体についた花粉を集めて玉にしているようなのですが、老眼のある近眼の肉眼ではよくわかりません。

 眼の前の食堂街で思いっきり食事して、食事中に体についたごちそうはまとめて団子のお土産にして持って帰るようです

 体中から集めてくるのはよく見ていると観察できますが、丸める過程がよくわかりません。動画も撮れるようになりたいと強く思いました。

 道中での寄り道だったので時間切れになりました。

 今回の小さな花畑はこのくらいです。これでほぼ全部。

小さなかわいい菜の花畑。加古川市みとろフルーツパーク。

 こんな小さな範囲でも、たくさんの虫たちの生活が詰まっています。

 人から見ると小さな空間も、小さな生き物にとってはそこが自分たちの世界です。ちょっとだけ立ち止まってみませんか。

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