日本の教育の現場は、子どもたちの未来のために、正しく存在しているのでしょうか。
子どもたちが直接社会へ意見を言えないことをいいことに、大人の都合で教育を行なっていないでしょうか。
子どもの権利を守ることなく大人の都合だけで教育をして良いと考えられている社会なら、その社会を変えていくのに最も必要なことは、すべての人の人としての権利を大切にできる大人を増やしていくこと、つまり教育ではないでしょうか。
ユニセフ 子どもの権利条約の要約
差別の禁止
すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。
子どもの最善の利益
子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。
生命、生存及び発達に対する権利
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
子どもの意見の尊重
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。
Convention on the Rights of the Child
For every child, every right.
unicef
学ぶことへの思い
すべての学問のスタートは好奇心から始まっていると思います。
好奇心を満たすために、観察し、推測し、考察し、実験し、判断する、こうしたことが学問の始まりだったのではないでしょうか。
学問というものは自らが自発的に行うものです。教わるもの、させられるものではありません。
ですが、今の学校教育の現場に与えられた環境では、子供たち自身が自分の意思で、自分のペースで学ぶことはほぼ不可能です。
現代の子どもたちは、その持つものの多くを「学校の成績、点数・偏差値・順位」というモノサシで計られてしまいます。
自分のペースで学ぶことができない上に、そのモノサシのために、児童・生徒たちの中には学問の本当の楽しさと大切さを見失っている子どもがいます。
私自身のことを書きます。
中学生で部活引退後は週末に電気屋さんに入り浸り、店頭でマイコン(今で言うパソコン)のプログラムを組むような1電気とITのことが好きな生徒でした。
その後、高専という学校で電気工学を学びましたが、経験とともに興味が変わり、中退し大学へ進みました。
高専は、自由で学生の意思が尊重されるとても素晴らしい学校でしたが、授業の内容は電気の原理的なことばかりで実践がなく、楽しく無くなっていたのです。
大学では、海洋学系統の研究室を専攻しました。小さな頃から好きだった自然に関することを、さらに本やテレビで好奇心と使命感を掻き立てらたからです。
自分が好きなことを自主的に学ぶって、なんて楽しいことなのでしょう。大学での経験はとても実りあるものでした。
高専では不登校になり、元気になってからもサボるよくない学生でしたが、大学時代は生活費を自分で稼ぎながら深夜まで研究をするまともな学生でした。
自分でしようと思うことをすることは、本当に楽しい。
楽しいと感じることを学ぶことは、本当に、心から楽しい。
一回しかない人生、自分が楽しいと思うことをしてほしいと思います。
だから、私は、微力な私ができることとして、理科系のことが好きな子供のために、学問を楽しむきっかけになる場所を作りたいと思いました。
ひとつのことを、自分の意思でしっかり学ぶことができれば、他のことの学び方や楽しみ方もわかってくるのです。
一人でも学ぶための方法と学ぶことの楽しさを知ることは、目の前の成績のためだけでなく、人生の幸せにつながると信じています。
これが、こども技研創立の強い思いです。
GENZO YASUOKA
略歴
- 明石高専電気工学科中退(4年修了)、高知大学農学部栽培漁業学科(現在の農林海洋科学部海洋資源科学科) 卒業
- FA系ソフトウェア技術者として勤務
- PG、SE、PLとして各種プロジェクトへ参加
- 納品先:日立製作所、東芝、IBM、JR、東京エレクトロン等
- 主にPCのUI設計・制御、PLC制御を担当。使いやすさとは、安全とは何かを学びました。
- 30代後半 web系エンジニア兼デザイナー兼カメラマンとして勤務
- 趣味であった写真を業務でも撮り始め、写真の持つ能力、伝える力を知りました。
- webディレクターに就任
- UIデザインに加えてUXデザインを深く考える経験になりました。
- 40代半ば 技術屋として限界を感じて、カメラマン&web系フリーランスへ
- 作品納品先:
- 啓林館 小学校理科教科書 令和2年版、令和6年版 3,4,5,6年生
- 湧永製薬 2023、2024、2025 カレンダー
- その他、小学館、学研、世界文化社、明治、三井住友信託銀行、資生堂等多数
- 現在、こども技研スタッフ兼フリーランスのカメラマン、webデザイナー、webコンサルタント。子育てを終えつつある二人の娘の父親です
- 星電社の若い店員さんが「宣伝になるからどんどん触って!カセットテープを持っておいで!」と言ってくださった、お店公認の中学生でした。今では考えられない、知らないこどもも構ってくれる、よき昭和の時代でした。なぜカセットテープ?当時はデータをカセットテープに保存していたんです。保存に15分とか長い時間がかかったものです。 笑 ↩︎