グレードとチーム
「チーム」は学校のクラスと同じ意味です。一緒に学ぶ仲間です。
「グレード」は学びの進度です。学年・年齢を問わず、内容で決まります。
つまり同じクラスの中でも、違うグレード、違う学年の研究員がいることになります。
塾として考えると違和感がありますが、社会に出ると年齢・経験が入り混じったこの状態が普通です。
異なる年齢とレベルの中で、勉強だけでなく色んなことを学んでほしいと思います。
チームの形態
こども技研では進度に応じて、研究員とスタッフ、一般的に言うと生徒と講師の関係性を変えます。この変化させた形をClass、Workshop、Labと名付けています。これらは、次のような意味合いです。習うことと行動することの比率が変わっていきます。
Together:親子一緒の時間です。Horizonチームのみの特別な形です。
Class : 学校の授業に近い形式です。主に大人が伝える場になります。ミッションは主に与えられます。
Workshop : 手を動かしながら学ぶ場です。大人とこども双方向のやりとりの場になります。近い未来のミッションを自分で考え始めますが、決められない場合は与えられます。
Lab : 自らの能力を持って試す場です。こどもが主体で行動し、大人は見守る立場になります。自分でミッションを決めます。
グレードとチームの関係
所属チーム名称 学年 | グレード名称 形態 目安の学年 |
---|---|
Horizon 年少、年中、年長 保護者同伴必須 | Play Together 未就学児 |
Curiosity 年長〜3年生 | Novice class 年長〜2年生 |
Beginner class, workshop 1〜4年生 | |
Discovery 3〜6年生 | |
Intermediate workshop, Lab. 3〜6年生 | |
STEM Lab. 5〜9年生 | |
Endeavour 7〜9年生 |
各チーム名称の意味は、Horizon(ホライズン、地平線・水平線)、Curiosity(キュリオシティ、好奇心)、Discovery(ディスカバリー、発見)、Endeavour(エンデバー、努力・挑戦)です。いずれも、科学の発展に貢献した、宇宙探査機等の名前を由来としています。
各グレードでの学び
全ての期間をかけて、
観察する → 疑問・アイデアを持つ → 推測する・仮説を立てる・設計する → 実験・観察・製作等で検証する → 結果から考える
と言った理系的なモノづくりや研究の手法を体験し、自分なりに習得していきます。
Play
保護者と一緒に、
遊びの中でSTEMにふれあいます。
人として、教育の前に、最初に必要なものは愛情だと思います。
自然や知育玩具のある空間に親子で遊びに来てください。
所属する目安の年齢:満3歳〜満5歳
Playが所属するHorizonは特別なチームです。
他のチームのように決まったスケジュールはなく、不定期の開催にその都度、親子で任意で参加する形です。場所もその都度違います。
時間的に幼稚園児のお子様と保護者になると思います。
こどもとの時間は楽しい時間ですが、「遊びがワンパターンになってしまう」、「自然の中での遊び方がわからない」などがあったりもするでしょう。
気分転換目的も歓迎です。ゆったり遊びに来てください。
- 自然とふれあう
- おもちゃで遊ぶ
- ものをつくる
- ものであそぶ
Novice
ノービスでは、
主にITと算数、国語の基礎を学びます。
言葉と数字は全てのことを学ぶための最初の道具です
まずは道具を手に入れて身につけ、使いこなしましょう。
所属する目安の学年:年長〜2年生
基本的なことを授業形式で学び、国語や算数のトレーニングをアナログ手法とiPad等を使って行います。
iPadの操作はこどもはすぐに覚えます。時間を多く費やすのは言葉・計算・思考・観察・推測と言った基礎的なことになるでしょう。
言葉の読み書きと計算を早く正確に行う能力は、スポーツで言うと基礎体力です。3、4年生くらいで学校の勉強についていけなくなるのは、文章の読み書きが遅い、正確に理解できないなど、スポーツでいう基礎体力がないことが理由であることも多いのです。
簡単なプログラミングにも、最初から楽しくチャレンジします。
理系なおもちゃで遊んだりもしながら、目と手から、数的なことや空間的なことを把握できる力を身につけます。
- iPadの操作
- プログラミング超初歩
- モノづくり・工作(図面・説明文を理解する、空間を把握する)
- ひらがな・カタカナの読み書き(紙と筆記具で)
- 本を読む(文章の音読)
- 算数(足し算、引き算)
- きちんとコミュニケーションがとれるようになりましょう
この頃にいろんな量感を身につけてもらいたいと思います。1cmってどのくらい?、100gってどのくらい?、10kmってどのくらい?、TDLってどのくらい遠い?、新幹線はどのくらい速い?と言ったことです。量感を身につけることは科学で言う単位を感覚として身につけることです。
Beginner
ビギナーは、
科学とITをメインにしながら、
算数と文章理解・表現の基礎も学びます
自分の力で進むことが増えてきます
目安の学年:1年生〜4年生
まだ基礎体力育成が中心です。言葉、数学はとても大切です。
ここからアルファベットを覚えてローマ字日本語入力を習得します。
ローマ字を覚えるついでに簡単な英単語にもふれあいます。多くのプログラミング言語は英語がベースです。
視野を広げるために自然科学系の時間を作り、文章を書くことも始めます。
パソコンにもふれあい始め、少し複雑なプログラミング、モノづくりも行なっていきます。
- 初歩のプログラミング
- パソコンにふれあう
- アルファベットの読み書き
- ローマ字日本語タイピング
- 簡単なものづくり
- モノの組み立て、分解
- 生物観察
- 読書・作文
- 算数(四則計算)
- 英単語にふれあう
- 共同作業を行う
Intermediat
インターミディエイトは、
科学とITのスタート地点です。
今まで培った力を使って、自分の力で進み始めます
とても密度の濃い中級です
目安の学年:3年生〜6年生
ここからWorskshopになります。これまでは教えてもらって行う作業が主でしたが、ここからは自分で考えて行動する必要があります。
プログラミングは昔であれば工学部に入学したての大学生と同様のレベルから始まります。
ものづくりは、きちんと「企画・計画・設計」をしてから作り始めることを学びます。
算数・国語は、単独で学ぶのではなく、実技とその結果をまとめるレポートから学びます。つまりIntermediateからは、学校の教科は全て実技の副次的に学ぶことになります。学校よりも先んずることもあります。
- 基本的なプログラミング
- 設計から始めるものづくり
- 自然観察
- 簡単な実験
- 機械の組立・分解
- 写真、動画撮影
- 作文、レポート作成
- パソコン基礎(表計算・文書作成)
- web基礎
STEM
スティームは、
大人のレベルの入り口です
Science、Technology、Engineering、Mathematics
すべての基礎体力を身につけてほしい
目安の学年:5年生〜9年生
ここからLabです。自分の道を自分で進みます。
設備・機材は使い方を覚えてどんどん使ってください。
スタッフは以下のようなことをサポートできます。どんどん活用して、好きな道を進んでください。
もし既存のスタッフで対応できなければ、外部から招くこともできます。
STEMは、こども技研での最終グレードになります。
身につけてほしいのは技術的なことだけでなく、モノを作る人、研究する人の心の持ち方です。